JR石川町駅南口すぐの「ひらがな商店街」が、地域経済の活性化などにおいて優れた取り組みを行っているとして「はばたく商店街30選」に決まった。中小企業庁が所管するもので12月22日の発表。横浜市内からは唯一。
中区石川町2丁目、中村川沿いのコミュニティカフェ「マーケットテラスカフェ石川町」を拠点に町内会や近隣商店街などと連携した取り組みが評価された。
中小企業庁が所管するこの「はばたく商店街30選」は、全国商店街振興組合連合会をはじめ全国の商工団体などから推薦された商店街を、外部の有識者が審査し選定したもの。同30選と同時に「はばたく中小企業・小規模事業者300社」も選ばれている。
対象となる商店街は「自治体・地域連携」「人材・担い手」「生産性向上」「観光(域外需要)」の4分野で選定。ひらがな商店街は自治体・地域連携によるもの。県内からは同商店街の他に、橋本商店街協同組合(相模原市)、衣笠商店街連合会(横須賀市)が名を連ねた。
地域つなぐカフェ
同商店街は小売や飲食、サービス業を中心に約100店舗からなる。
2017年3月に経産省関連の助成金を活用してコミュニティカフェを整備。地域の情報発信および住民同士の交流の場となっており、町内会のイベントや商店街加盟店舗によるスイーツ会の会場としても活用されるなど、商店街の枠にとらわれない、まさに地域のカフェとなっている。
また子ども向けのセミナーや各種教室などの開催場所としても活用されている。
同商店街の会長として6年目となる佐藤晃一さん(49)は、「もともと生活者のための商店街だった」と説明。来街者も重要な客層となった近年は、近隣に有名な商店街や観光スポットなどがあることも影響し「埋没していた」と振り返る。
そこで、いかに来街者に楽しんでもらえるエリアにするかを考える中で、若手経営者が中心となり新たなイベント「裏フェス」を14年に開催。それを機に、地域や近隣商店街などとの新たな交流が生まれ、現在のような地域連携が実現。佐藤会長は「先輩方が若手の取組にとても協力的なことが大きい」と話す。
今後は、中村川に整備が計画されている桟橋を活用したイベントなどを視野に入れている。
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