西区の市立宮谷小学校PTAらでつくる学校支援活動「みやがや応援隊」の取組みが文部科学大臣表彰を受賞し、12月8日に表彰式が都内で行われた。学校と協力し、ボランティアで給食や授業の補助、登下校の見守りなどを行う11団体を組織化。中川智子校長は「地域の教育力が評価された」と喜びを語る。
今回受賞したのは「平成26年度 優れた『地域による学校支援活動』推進にかかる文部科学大臣表彰」。
宮谷小学校では2009年度に、それまで活動していた登下校の見守り隊や読み聞かせのボランティア団体を中心に「学校応援隊」を立ち上げた。教職員以外の保護者や地域住民が校内で活動することが防犯の面でも効果的だったことから、13年度に更なる組織化をめざして「みやがや応援隊」と名称を変更。現在は英語などの学習補助や図書室・校内花壇の環境整備、日本文化の伝承など11のボランティア団体が所属する。中川校長は「他校でも多くの保護者が学校運営に協力してくれているが、団体間の連携や組織化がここまで図られている学校は珍しい。そこが今回の受賞の理由では」と説明する。
また、ボランティアの連絡窓口は教職員が担う場合が多いが、同校では事務局も保護者が務める。そのために、保護者が市の推進するコーディネーターの資格を取り、ボランティアの募集やとりまとめも行っている。応援隊の事務局長を務める伊藤麻美さん=写真上右=は「皆が無理なく楽しんでいるので口コミで翌年にもつながる。学校での子どもたちの様子を見られるのも嬉しい」と話す。
応援隊の活動が始まって丸5年。応援隊のおかげで保護者・地域・教職員の絆が深まったほか、教職員の負担も減り、その分児童に向き合う時間が増えるなど好循環も生まれている。中川校長は「地域や保護者の協力は本当にありがたい。今後も参加者が増え、更なる地域の教育力推進につながれば」と話した。
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