間門小学校(石川純一校長・児童数605人)附属海水水族館で、2月28日(土)にはじめて児童が主催する「土曜開館」が行われる。5年1組の30人が総合学習の時間を活用するもの。現在、より多くの人に来てもらおうと、チラシを作成し配布するなど児童らは準備に奮闘している。
土曜開館は、2月28日(土)午前9時30分から11時30分まで行われる。
間門小学校附属の水族館「まかどシーマリンパーク」の土曜日開館は、卒業生などから構成されるボランティア団体「アクアミューズフレンドリークラブ」が主体となって2003年から実施されており、原則、毎年4月から11月までの第4土曜日の開催。展示されている魚類の説明や触れ合い体験など様々なイベントを行っている。
今回の児童によるはじめての土曜開館は、考える力を養うことを目的とした総合学習の一環として、5年1組の児童たちが自ら話し合って決めた。「間門小のため、人のためになる活動をしよう」と、同校の財産である水族館に着目。自慢の水族館をもっときれいにして地域の人にたくさん来てほしいという児童の意見から、展示されている魚の説明が書かれている案内板を新しいものに差し替えたり、ペンキを塗り替えたりして、リニューアルさせようということに決まった。
同クラスの伊藤渉くん(11)は、「地域のみんなに来てもらって、間門小の水族館を有名にしたい」と意気込む。
地元のつながりフル活用
児童は土曜開館のチラシを作成し、「ぼくの出身の幼稚園にも協力してもらいます」といった声が自主的にあがり、いまでは学校近くの商店など約20カ所にチラシを設置してもらっているという。同クラス担任の猪熊優介教諭は「子どもたちは地元とのネットワークをフル活用して、みんな積極的にPRしている」と感心していた。同クラスの武田凜くん(11)は「間門小の水族館が好き。みんなで準備するのが楽しい」と当日に向けて張り切る。
市内唯一の海水水族館
水族館の広さは教室2つ分程で、約18トンの総水量を誇る。水槽は大小合わせて約20個。魚類の種類は、天然記念物の「ミヤコタナゴ」や「ドチザメ」、地元で獲れた「アナゴ」など約20種200匹程を展示。地域の漁師が本牧の海で獲った魚を提供してくれることもあるという。
同校に海水水族館ができたのは1958年で市立小学校唯一。臨海工業地帯の埋め立て計画により眼前の海が遠のき、保護者や地域住民、卒業生などがこれまで同様に「自然の海と子どもが触れ合える機会を残したい」という声をあげ整備されることになった。
水槽や水質の管理など、専門的な知識が必要とされるものは業者が行っているが、魚類への餌やりについては同校の水族館委員5、6年生約20人程が担当している。
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