市立みなと総合高等学校(宮崎健校長)=中区山下町=は5月11日、中国の上海市工商外国語学校(呉建国校長)と姉妹校提携を行った。アジア圏の学校との提携は、市立校で初めて。宮崎校長は「姉妹校となることで、交流事業が安定的に進められる」と今後に期待感を示した。
みなと総合高校は、国際理解教育の一環としてこれまでも横浜市の姉妹都市であるバンクーバー(カナダ)の学校と提携するなど、国際交流に力を入れてきた。これからの時代を見据え、アジアとの交流を深めることも重要として、同じく姉妹都市である上海市(中国)の学校とも交流の機会を持ってきた。
今回、提携した上海市工商外国語学校は、横浜市の現地事務所の紹介で昨年9月に初めて交流事業を実施。みなと総合高から生徒11人が上海を訪れ、授業参加や卓球で交流を深めた。
同行した宮崎校長は、日本の学校と交流を持ちたいという上海の学校の強い意向を受け、訪中した時点で姉妹校提携の構想を持ったという。同11月、来日していた上海の呉校長が、みなと総合高にも来校、そこから話し合いがスタート。都市間にパイプのある姉妹都市であることもプラスに働き、事務手続きも円滑に進み提携が実現した。
5月11日に上海で行われた調印式には、宮崎校長の代理として現地事務所の斎藤信明所長が出席し、呉校長と合意書を交わした。
姉妹校提携のメリットについて宮崎校長は、事業が単発的ではなく、継続的・安定的に相互交流が行えることを挙げた。
提携後最初の交流事業として9月には、みなと総合高から最大15人の生徒が1週間ほど上海を訪れ、授業の体験やホームステイなどを予定している。
市教委によると市立高校9校の内、海外と姉妹校提携しているのは、みなと総合の他に横浜サイエンスフロンティアと南。また横浜商業と金沢も今年度中に提携する予定となっている。
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