芸術文化の振興をはかる「YCCヨコハマ創造都市センター」=中区本町6の50の1=が6月30日(火)、新しい運営団体「YCC」を迎えリニューアルオープンする。1階のカフェを開放的な空間にし、より市民が利用しやすい施設をめざす。館長に就任した長田哲征さんは「一般の方にも活用いただき、複合的な現象が生まれることを期待したい」と話した。
30日には午前11時から午後6時まで内覧会が開かれる。また7月13日まで、知的好奇心を刺激する作品展示「クリエイティブ市民のための6つのQ&A」が企画されている。同20日まではセンター入口にバルーンの立体作品の展示も。
同センターは3階建て。1階のカフェスペース(約290平方メートル)は「街に開かれた広場」をテーマに、5組の芸術家がデザインした”フードカート”が並ぶ。アート作品の展示やイベント会場としても利用できる。
2階は、芸術家や起業家など様々な活動を行う市民向けの会員制シェアオフィス(約112平方メートル)。3階のイベントスペース(約290平方メートル)は3Dプリンターや刺しゅうミシンなどデジタル工作機器を完備した「制作の場」。講習会会場などを想定する。
新たな運営団体は、飲食店などのプロデュースを手がける会社や、美術館などの展覧会を企画する事務所など4団体を中心に構成されるNPO法人「YCC」(長田哲征代表理事・館長)。昨年実施された運営団体の選考で選ばれた。
これまで同センターは、芸術文化の拠点という性格上、一般市民による活用がいま一歩進まず、その改善が課題だった。長田さんは「誰もが入りやすいカフェをキースペースに、クリエイターと市民との交流を通して複合的現象が生まれることに期待したい」と話す。
同センターは1929年に建てられた歴史的建造物「旧第一銀行横浜支店」を用いた施設で、市が推進する「クリエイティブ・シティ構想」の拠点。04年2月に当時所有していた都市再生機構から市が借り受けNPO法人が運営を開始。06年4月に市の所有施設となる。09年から市芸術文化振興財団が運営団体となり「ヨコハマ創造都市センター」となった。今回のYCCで運営は3団体目。
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