東日本大震災からまもなく5年。中区3消防団の女性団員が協力し、初めての合同震災対策訓練を2月23日に行った。日中の災害時に特に役割が期待される女性団員。中消防署も「地域防災力の向上に」と期待を寄せる。
中区には伊勢佐木、加賀町、山手の3つの消防団があり、女性消防団員は合計107人が所属する(3月1日現在)。これまで男性を含む合同訓練はあったが、女性団員のみは初。近年はサラリーマンの団員が増加し、平日昼間に大規模災害等が発生した場合に、在宅・在区率の高い女性団員による早期の災害対応が重要になってきている。
今回の訓練では、消防団協力事業所のヤクルトに勤務する女性たちが麦田地域ケアプラザを訪問した際に、震度6強の地震が発生したという想定で訓練を実施。負傷者が出る中、電話が通じない状況でヤクルトの女性スタッフが団本部に駆けつけ、救護を要請。そして、無線連絡を受けた団員たちが施設に集まり、避難誘導や三角巾を使用した応急手当、AEDを使っての心肺蘇生法などを訓練した。
訓練を指揮した加賀町消防団の千葉スエ子さんは「各団で日頃の訓練方法が違うなど、最初は少し戸惑いもあったが、協力して上手く誘導や手当ができた。今後もこの様な訓練を重ね、災害時に備えたい」と話した。訓練を見守った中消防署の加藤雅之署長は「女性団員に求められる期待は益々高まる。地域防災力向上のため、日頃の訓練を大切にし、一緒に地域を守る担い手として活躍してほしい」と期待を語った。
|
<PR>
中区・西区・南区版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|
|
<PR>