横浜を代表する写真家・森日出夫さん(68)が、横浜の記録をまとめた写真集『1969―2016 Chronology(クロノロジー)』を、4月末に限定500冊で出版する。これまで個人的に撮りためてきた作品の写真集としては第1弾となる。
タイトルは、森さんが横浜を本格的に撮り始めた1969年をヒントに、年代記の意味を込めた。章立ては「Remix」や「Good Morning」「On the Road」などの8つからなり、森さんが思い立つままに決めたという。撮影場所は、万国橋から伊勢佐木町、山手、元町に黄金町や野毛など中区・西区をメーンに、鶴見区生麦の貝ノ浜や戸塚区の旧ドリームランド付近の空撮なども収められている。
極力文字を排し大部分を写真で魅せる。限定500冊で、森さん自らシリアルナンバーを記入するプレミアム感のある写真集に。構成は、森さんが太鼓判を押す横浜出身のデザイナー、穂積由紀夫さんと初めてタッグを組み、印刷会社と打ち合わせながら決めた。
この写真集は、森さんが記録した横浜の写真を一冊にまとめてほしいという知人らからの要望に応えたもの。昨年9月ごろからネガを探す作業などをはじめ、新たに空撮した写真を盛り込むなど当初120頁の計画が2培近い224頁に。費用はインターネット経由で寄付を募る「クラウドファンディング」を活用、130人近い支援者から約430万円が集まった。寄付者のほとんどが知人ということもあり、森さんは「みんなでつくった本です」と語る。また「私がみてきた横浜がわかる。ぜひ写真を”読んで”ほしい」と話す。
1冊5千円税別で、市内書店などで販売予定。
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