パシフィコ横浜では国際会議の参加者など訪日外国人向けに、横浜の地域特性を生かした「おもてなし」の取り組みを強化している。7月29日と30日には、野毛の居酒屋を巡るプログラムが初めて活用された。
「野毛おもてなしナイト」と名付けられた同プログラムは、訪日外国人などをターゲットとした飲食店や娯楽を楽しむ夜間の経済活動「ナイトタイムエコノミー」の促進や、MICE参加者を地域に送客する新しい「ユニークベニュー」開発の一つとして行われたもの。昨年6月に実証実験を行い、今回初の本開催となった。
世界60カ国から研究者らが集まった国際シンポジウムの参加者に向けて募集を行い、7月29日と30日の2日間で約120人が参加。横浜に古くからあり下町の風情が残る野毛エリアの居酒屋を体験する内容(参加費は38ドル)で、参加店となった17店舗には座席が確保されており、好きなお店を選んでチケットを提示すると各店で1ドリンクとおつまみが付いたセットメニューが提供される仕組み。夜の7時から9時の間で1店舗につき1時間滞在し、計2店舗のはしご酒を楽しんだ。
街づくりのひとつに
当日は会場周辺には運営サポートとしてコンシェルジュが配置されたほか、地元の学生ボランティアが参加し、周辺ガイドや道案内などを行った。
友人と参加した外国人男性は「このイベントがなかったら滞在中にどう過ごしたらよいか分からなかった。会場(みなとみらい)との雰囲気の違いも面白い」と楽しんでいた様子。参加店では片言の英語や身振り手振りを使いながら接客し、宗教上で肉などが食べられない参加者に別メニューを提供するなど臨機応変に対応していた。店舗からは実証実験時同様「平日の売上につながった」と歓迎する一方、「一般のお客さんを受け入れられなくなると厳しい」と、人数の調整や週前半の開催を望む声も上がった。
パシフィコ横浜では「今後参加店にヒアリングを行いながら内容を精査していきたい。街づくりの視点で地域活性にもつながれば」と話していた。
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