団員を確保し地域防災力の向上に貢献したとしてこのほど、山手消防団(豊島世志男団長)に総務大臣感謝状が贈られた。2017年度から3年連続で団員充足率100%を達成、女性団員も75人で中区の3団(伊勢佐木・加賀町・山手)では一番多い。
総務省による式典は、新型コロナウイルスの感染防止のため実施されず、3月24日に市消防局で感謝状が授与された。
総務大臣感謝状は、女性などを含む消防団員を増加させ、地域の防災力向上に大きく貢献した消防団に対して贈呈されたもの。19年度は全国で43団体が選ばれ、横浜市からは山手のほかに鶴見・神奈川・南・磯子の計5団に贈られた。
山手消防団の定員は210人。17年度から3年連続で充足率100%を達成。また、女性団員が今年3月1日現在で75人おり4割近くを占める。中区内では唯一の受賞消防団で今回で2度目。1回目の16年度には、前年度に53人を増やしたことなどが評価された。
原点は「地域のために」
豊島さんが団長に就任した8年前、定員充足率は6割弱だったという。その後、中消防署の支援などを得て団員を増やしていった。
豊島さんは、消防団員に大切なものの一つに機材を扱う技術を挙げる。そのためにも、指導者の育成や長く活動できる30、40代の増員が課題という。また、これから求められるのは昨年の台風被害にみられるような「災害時の対応」とし、消防隊員が即応できない倒木やめくれ上がったシャッターの撤去などに力を発揮したいとした。
豊島さんは70歳定年制により3月末に退団。半世紀におよぶ消防団経験を振り返り「地域のためにという気持ちがないといけない」と語った。
山手は6分団からなる中区内最大の消防団。山手、本牧、本郷町および臨海埋立地区などを管内にもち、総面積は約15・2平方キロメートルで中区総面積の74%を占める。
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