神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
中区・西区版 公開:2018年7月19日 エリアトップへ

"本牧人"の思い一つに 8月5日に「お馬流し」

文化

公開:2018年7月19日

  • LINE
  • hatena
災厄を託した「お馬さま」を海上に流す(昨年の様子)
災厄を託した「お馬さま」を海上に流す(昨年の様子)

 神奈川県指定無形民俗文化財に指定されている本牧神社の神事「お馬流し」が8月3日から5日にかけて執り行われる。453回目。カヤで作った「お馬」を海上に流すのは5日。今年も午前10時30分に本牧漁港から2隻の祭礼船が出港する。

 「お馬流し」は、本牧一帯の総鎮守である本牧神社の例祭とともに行われる特殊神事。始まりは江戸幕府開府よりも早く、永禄9(1566)年と伝えられており、450年超の歴史を持ついまも息づく横浜を代表する伝統行事の一つ。現在は8月の第一または第二日曜日に行われている。

 首から上は馬で、胴体は亀の形をした「馬首亀体」をカヤで6体作り、本牧神社に迎え入れ例祭ののちに町内を巡り本牧中のあらゆる災厄を託して海へと放つ。お馬さまにすべての穢れを託すことで、地域の平安を祈るというもの。5年前には木造の祭礼船が修復され復活、本来の姿を取り戻している。

 4年前のお馬流し450回の節目に本牧神社に就いた當麻洋一宮司は「平成の御代の締めくくりとなるお馬流し」と今年の神事を評し「海も空も水平線で一つになるように本牧の人びとの思いが一つになることを願い『水天一碧』を掲げました」と語る。

 また、本牧の丘の上にある横浜市八聖殿郷土資料館の相澤竜次館長は「このお祭りで最も凄いことは、大正から昭和30年代という短い間に、震災・戦災・接収・埋立という類を見ない激動を経験し、激変した本牧の街を、人々が助けあい支えあって守り抜き、この伝統行事を絶やすことなく受け継いできたことです」と説明している。

今秋で遷座25年

 本牧神社は現在の本牧和田に遷座して25年の節目でもある。もとは本牧岬の先端(本牧十二天1番地)にあった。戦後、連合国軍による接収にともない遷座を余儀なくされ、本牧2丁目を経て1993(平成5)年10月23日に現在の地へ。

 正遷座の節目を記念して10月14日に大祭が境内で行われる。當麻宮司は「戦後の歩みを見てきた先輩方から、地域への思いを子どもたちに直接託していく数少ない機会として25年の節目に光をあてたい」と話している。

 当日は老若男女が集うことができる賑わいづくりに氏子町内の4つの囃子連(本郷・八若・和田・横浜本牧)による「まつりばやし大会」も企画されている。
 

祭礼船を迎える氏子
祭礼船を迎える氏子

本まぐろ直売所

4/26~5/6は休まず営業、毎月第2・4土日は特売日!

https://www.yokosuka-honmaguro.com/

<PR>

中区・西区・南区版のトップニュース最新6

謝金、倍額に引き上げ

特別支援教育支援員

謝金、倍額に引き上げ

ニーズ発掘し、人員確保へ

4月25日

地域サロンが5周年

南区南永田団地

地域サロンが5周年

住民に愛される憩いの場

4月25日

3団統合し新体制に

中消防団

3団統合し新体制に

大規模災害への備え強化

4月18日

障害者診療「限界近い」

横浜市歯科保健医療センター

障害者診療「限界近い」

二次機関拡充求める声も

4月18日

50年後 中・西区は増

横浜市人口推計

50年後 中・西区は増

南区は2万9千人減

4月11日

文化の発展担い60周年

横浜市民ギャラリー

文化の発展担い60周年

アートを親しむ場に

4月11日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 4月4日0:00更新

  • 3月21日0:00更新

  • 2月15日0:00更新

中区・西区・南区版のあっとほーむデスク一覧へ

イベント一覧へ

ハープで名曲奏でる

みなとみらいホール

ハープで名曲奏でる 三浦市文化

4月27日にコンサート

4月27日~4月27日

中区・西区・南区版のイベント一覧へ

コラム一覧へ

中区・西区・南区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月26日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook