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理事長を務めるNPO法人の福祉施設利用者が全国菓子つくりコンテストで銀賞に輝いた 望月 節子さん 三枚町在住 74歳

掲載号:2015年12月10日号

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笑顔の奥に強い意志

 ○…「いつも店頭で売っている、ごく普通のクッキーですよ」。全国の福祉施設利用者らの菓子つくりコンテストで、2大会ぶり2度目の銀賞に輝いた。審査では、作り方の手順を分かりやすくリスト化するなど、施設利用者が一人で菓子作りするための工夫が高く評価された。運営する平川町の店舗では、障がいのある12人が基本に忠実にプリンや焼き菓子を作る。「うちのお菓子はおいしいから、私もお客さんとして通っているの」と満面の笑みを浮かべる。

 ○…大阪の7人兄姉の末っ子として生を受けた。4歳で空襲を受け、母の実家のある山梨に疎開。春の花々や秋祭りなど、このとき経験した四季の記憶は今も鮮明だ。「戦後は大阪に戻り、家族と歌舞伎や芝居、相撲などを楽しんだ」。母が切り盛りし、食うや食わずの生活の中で幸せに暮らした。高校卒業後、医療事務として社会へ。兄の誘いを受けて上京。23歳で結婚し、経理として働いた。

 ○…次男2歳9カ月の時、内科の看護士から小児療育相談センターを勧められた。診断結果は「重度の自閉症」。覚悟を決め「健常者と同じように教育を受け、就職させよう」と心に誓った。多くの支えもあり、夢は実現。自身は親の会の一員として、自閉症者らのための施設「横浜やまびこの里」の設立に尽力、職員として12年務めた。2000年には六角橋にグループホームを立ち上げ、02年にカフェ、06年にコンテストで銀賞に輝いた菓子店をオープンさせた。

 ○…活動を見守ってくれた夫は4年前に他界。幼いころから支えてくれた長男は転勤で大阪へ。現在は、施設利用者でもある次男と暮らしている。「純粋なので、いくつになってもかわいい」と目を細める。趣味は水泳と山登り。いずれも親子で取り組んでいる。コンテストの大賞が目標ではない。「利用者が健康で楽しそうに仕事しているだけで十分よ」

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