神奈川区版 掲載号:2019年5月30日号 エリアトップへ

神奈川大分県人会の会長として故郷の周知活動に励む 鷲見 元吾さん 西寺尾在住 77歳

掲載号:2019年5月30日号

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「一緒に懸命」で「人持ち」に

 ○…「大分県は温泉の源泉数・湧出量ともに日本一を誇る。酒や食べ物もおいしいよ」。神奈川大分県人会の会長になって3年。約200人の登録会員と親睦を深めるイベントを開催するほか、「豊の国かぼす特命大使」として、大分県の良さを県内外に発信している。現在は、郷里を題材にした映画や大河ドラマの誘致活動に精力的に取り組む毎日だ。

 ○…戦後すぐは、自然の恵みが5人兄弟の胃袋を満たしてくれた。「浜辺でアサリやハマグリを拾い、山ではビワやミカンをほおばった」と笑う。体格が良かったため、柔道部やバスケットボール部の助っ人として活躍。絵画コンクールで教育長賞に輝いたデッサン力をいかそうと、大分工業高の建築科へ進学。卒業後に神奈川県内の建設会社に就職した。愛校心が強く、60歳からの10年間、母校の生徒たちを関東に招き、最先端の建築現場を見学する活動を続けた。

 ○…モットーは「一緒に懸命」。そうした下請け仕事が評価され、大手ゼネコン・竹中工務店からスカウトされた。「転職して初めて担当した箱根の吉池旅館が、神奈川県建築コンクールで最優秀賞を受賞した」と当時の資料を見ながら、まるで昨日のことのように語る。仕事は充実しており、高度成長を支えた自負もあったが、45歳で前妻を亡くしたのを機に、「子どもとの時間を大切にしよう」と独立した。

 ○…横浜に住んで約50年。50代になって社会貢献活動に目覚め、現在も長女が参加していた青年海外協力隊の支援を続けるほか、市内で放課後キッズクラブを運営するNPO法人の理事や東北の震災復興に尽力する中華料理店の顧問として活躍する。「残念ながら『金持ち』にはなれなかったが、『人持ち』にはなれた」と胸を張って語った。

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