神奈川区医師会の会長に就任した 岩田 篤人さん 磯子区在住 61歳
寄り添う医療で親切と満足へ
○…区内の病院、診療所の236人が所属する神奈川区医師会の会長にこのほど就任した。反町の同会メディカルセンターの理事長も兼任。区民に向けた健康診断や予防接種など取組は多岐にわたるが、目下の急務はコロナ対策。「ワクチン接種などで大きな役割を担っていると思いますが、私たちだけで事が運ぶわけではない。集団免疫に向け、歯車の一つとして精力的に活動するともに、地域とも連携していきたい」
○…医師として意識しているのが「親切と満足」を提供すること。患者1人ひとりと向き合う中で、「コミュニケーションを通した関係づくりを大切にしている。そのうえで『ありがとう』と言われた時は、やはり嬉しいものですね」と目尻を下げる。
○…磯子区出身。小学生の頃はぜんそくなど病気がちで、社交的ではなかったという。エンジニアの父の背中を見て理系の道に進むが、「同じように機械を相手にした仕事をするようになったら、人と関わることがほぼなくなってしまうのでは」と高校在学中には人に向き合う医師を志すようになった。
○…横浜市立大学医学部に進学し、卒業後は県立循環器呼吸器病センターや横浜市立港湾病院(現みなと赤十字病院)など市内での勤務が多かった。そんな中15年前、「人と街の雰囲気に温かみを感じた」と二ツ谷町に開業。プライベートの時間では、週に2回は体力維持のためスポーツジムに通うほか、もともと日本酒やワイン好きだった延長でチーズについての勉強もしているという。ただ会長に就任以降は多忙に。「前任の先生を見ていて、会長職は大変そうというのは感じていました。地域医療のため、覚悟はできています」と意気込んだ。
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