片倉うさぎ山公園あそび場管理運営委員会の代表を務める 瀨井 恒之さん 片倉在住 67歳
うさぎ山の成長見届け人
○…20年前に開かれた片倉うさぎ山公園内にあるプレイパークを運営する委員会で、当初から代表を務めている。開設当初に遊びに来ていた子どもたちはすでに成人を迎え、「みんな真面目に大きく育っていったよ」と目を細める。子どもたちの歓声が響くプレイパークの安全を見守る立場として、「老若男女が交流するこの場を守りたいという思いだけでやってきた」と道のりを振り返る。
○…約30年前に片倉に移り住み、「自分の住んでいる地域のことを知ろう」と休日は体育指導員や町内会長など地域に携わってきた。うさぎ山の活動に参加して子どもたちと触れ合う経験は自らの子育てにも生かされたといい、「一人娘とは反抗期になりがちな高校生の時でも仲が良くて、ラーメンやドライブにも一緒に行っていた」ほど。「今では2人の孫の顔を見せてくれたりして、うれしい限りだね」と顔がほころぶ。
○…熊本県出身。高校卒業後に大工の父を追って上京し、父に紹介された神奈川区内の建設会社で60歳まで勤め上げた。職人として培った技術を生かしてプレイパーク内にある「うさきちハウス」の建設に携わるなど、魅力ある施設作りに腕を振るった。
○…活動の中で印象深いのは「自分の子は1人しか作らない」と言っていたあるボランティアが、子どもたちと関わる中で3人のわが子を育てていたこと。「ここには小さい子を好きになってしまう魅力があるんじゃないかな」。これからは次世代の後継者探しに力を入れたいといい、「さらに長く愛される場所にするためにも、思いを継いでくれる人が出てきてくれれば。それまでは自分が頑張るよ」と、うさぎ山のにぎわいを次代につなげる。
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