六角橋で開催されたクリスマスパレードのリーダーを務めた 吉川 七海さん 川崎市在住 21歳
子どもたちの個性大事に
○…クリスマスの衣装を身にまとった子どもたちが六角橋の商店街に繰り出す「クリスマスパレード」が4日に行われ、三幸学園の学生有志として運営に協力。親子連れが商店などを巡ることで地域の魅力を感じてもらおうと昨年から始まった催しを、リーダとしてまとめた。「子どもだけでなく親御さんにも楽しかったと声を掛けてもらえて良かった」と達成感をにじませる。
○…福祉系の高校に在学中、老人ホームでの実習時に近所の園児たちが訪ねてきた際、入所者がうれしそうに園児と触れ合う光景を目にした。「子どもたちには皆を元気にする力があるんだなって。それ以来、子どもに関わる仕事がしたいと思うようになりました」。卒業後は幼稚園教諭を目指して横浜こども専門学校に進学し、保育園や幼稚園での実習を積んだ。
○…幼い頃から本が好きで、専門学校では実習先の園児に絵本を読み聞かせるのが何よりの楽しみに。「今日は何の本を読んであげようかなと考えるのが好きなんです」と笑う。子どもたちと接する際に心がけているのは個性を否定しないこと。「外遊びが好きでも室内遊びが好きでも、無理強いせずにその子の考えを尊重したい。自分が子どもの頃も、先生たちは絵本が好きな私のことを理解してくれた。私もそんな先生になれたら」
○…実習で訪れた地元の幼稚園が掲げる教育理念に共感し、「絶対にここで働きたいと思った」と振り返る。念願がかなって希望の園に就職が決まり、来年4月から社会人としての一歩を踏み出す。中学高校の6年間は吹奏楽部でトランペットとトロンボーンに青春をささげたが、「ピアノは苦手。卒業までに演奏技術を磨かなきゃ」とはにかんだ。