農道マラソンを企画するなど、地域活動に尽力している 伊澤 政宏さん 菅田町在住 68歳
喜ばれることが生きがい
○…ボランティア80人が参加する菅田地区の陸上イベント「農道マラソン大会」が、2月24日に実施される。地域ぐるみで健全な青少年を育成しようと、菅田スポーツ振興会の会長として企画立ち上げから携わっている。今年は神奈川大学の箱根駅伝に出場した選手も参加する予定。「本物のアスリートを間近に見ることで、子どもたちに夢や希望を持ってもらいたい」と嬉しそうに話す。
○…区内出身。6人兄姉の末っ子として育った。機械を組み立てることが好きで、小学生ながら秋葉原まで繰り出すほどだった。武相中学では軟式野球部に入部したが、石原裕次郎さんに憧れブラスバンド部に転部。パーカッションを担当し、高校では初代テナーサックス奏者として部長も任せられていた。この頃から車に興味を持ち始め、「パンフレットを集めては分解図を描いていた」
○…自動車ディーラーで4年間修行した後、念願だった整備工場を開業。レーシングチームのオーナーとして、ジムカーナなどを手掛けていたこともある。「富士スピードウェイが開業し、カーレースが一番盛り上がっていた時代だね」と当時を振り返る。職業体験に来る中学生たちには「良い整備をして、お客様に喜ばれることが生きがい」と答えている。
○…少年野球チームを作ろうと地域活動に携わって約50年。菅田南町自治会長になってから25年が経った。神奈川東ロータリー・クラブにも所属し、3年前からは母校のOB会長も務めている。「地域に奉仕するためには犠牲も必要。私の場合、家族とゴルフでした」。とはいえ、長女は婦人会に所属し、次男は整備工場の後継者。米シリコンバレー帰りの長男も含め毎月1回、家族全員が顔をそろえる仲良しファミリーだ。昨年、大腸がんの摘出手術を行い、健康の有難さを再認識した。「できる限り、地域に貢献したい」。まだまだ、夢は尽きない。