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共同住宅「しぇあひるず」を運営している荒井 聖輝さん高島台在住 32歳

掲載号:2016年9月29日号

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好奇心の赴くままに

 ○…富士山などを一望できる、見晴らしの良い高台に建てられた集合住宅。築52年と58年。建築基準法の改正で、売ることも建て替えることもできなくなった。突如、身に降りかかってきた空き家問題。社会的課題の解決策として起業を決意し、12月からリフォームに着手する。かつての神奈川宿に位置することから、「長屋・旅籠」が共同住宅のコンセプト。オープンダイニングや展望台、畑などが備わる空間が「しぇあひるず」の特長だ。これまで青空教室や防災キャンプ、落書き大会などのイベントを企画してきた。

 ○…祖父が創業した鞄問屋の長男。築地に生まれ浅草で育った。「友人も自営業の子ばかり。みんな地域に誇りを持って暮らしていた」。中学から大学まで自由学園で学んだ。「知識だけでなく実生活の中で学ぶ『生活即教育』という理念の中で、生き方を学んだ気がする」。14歳のとき母の故郷である神奈川区へ越してきたが、ほとんどを寮で過ごした。

 ○…大学では数理学の研究に没頭。タイ北部の小学校建設やネパールでの植林活動など、国際協力事業にも精力的に取り組んだ。終戦60年には樺太(サハリン)を訪れ、「好奇心の赴くままに活動した」。大学卒業後、システム開発会社を経て大手パソコン会社に転職。「中小企業向けへの提案は、常に家業を継ぐことを意識して行っていた」。昨年末に退職。区内外で21世紀の長屋の暮らし方を発信し続けている。

 ○…高校時代からの彼女と10年越しに結婚。趣味は写真撮影。子どもが生まれたのを機に一眼レフカメラを購入。フォトコンテストでの入賞経験もある。「子どものためにも、未来をもっと豊かなものにしなくては」。神奈川宿の新たなシンボルとなるか。「つながり豊かな暮らしを『共創』していきたい」と夢は尽きない。若きソーシャルビジネス企業家の挑戦は始まったばかりだ。

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