六角橋東町内会の新会長として活動する 桑原 耕二さん 六角橋在住 45歳
町内会の若きリーダー
○…このほど行われた町内会の一大イベント・杉山大神の例大祭。この地域の町内会長が伝統的に兼任してきた氏子総代として初めて参加した。「地域に根付いた祭りを誇りに思う」と感慨深げ。45歳という若さでの大役抜擢に「自分なんかで申し訳ない」と謙遜するが、「守る」をテーマに「伝統だけでなく、防犯や防災など命を守る仕組みづくりを充実させたい」と意気込む。
○…東京都葛飾区で生まれ育った。「自営業を営む親を見て、自然に人と人とのつながりの大切さを学んだ」。釣り好きの父の影響から海に憧れ、海洋科のある伊豆大島の都立高に進学した。「田舎なのに品川ナンバーの車ばかり走っている」と笑う。航海士をめざす生徒が集まる寮は、寮生自ら管理運営に関与する「自治寮」だ。数カ月間にわたり遠洋航海に出た経験もある。「ミクロネシアで釣り上げたマグロの味は忘れられない」。こうした団体生活を過ごした学生時代の経験が、約700世帯の町内会をまとめ上げる素地になっていることは間違いない。
○…高校卒業後、船のプロペラを製造する会社に就職した。「全てがオーダーメイド。一つしかないものを作り上げる楽しさと苦しさがある」と仕事の醍醐味を話す。結婚を機に六角橋へ。「商店街も活気があり住みやすいですよ」。マンションの町内会担当理事をきっかけに地域デビュー。スポーツ推進委員として10年が経った。
○…現在は運動会に向けて準備中。こうしたイベントを通じて、町内のつながりを強くしていく方針を掲げる。「受験勉強の息抜きに小6の息子にも参加してほしい」と本音もチラリ。「いずれは妻の故郷である小豆島で海を眺めながら暮らしたい」。それまでは地域に尽くすつもりだ。
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