技能五輪全国大会で優勝した横浜ロイヤルパークホテル調理部に所属する 近藤 奈菜さん 西区みなとみらい在勤 21歳
気持ちで巻き返し優勝
○…11月に沖縄で行われた技能五輪全国大会の西洋料理部門で優勝し、来年8月にロシアで開催される「第45回技能五輪国際大会」に日本代表として出場が決まった。「練習の時よりも出来がよくなくて選ばれないと思っていた。だから優勝者として名前が呼ばれたときは大げさかもしれないけれど人生で一番嬉しかったです」と笑顔を見せた。
○…当日まで仕事と並行しながら何度も何度も練習を積み重ねた。出場した西洋料理部門には各県の予選で80点以上を取った45人が参加していた。当日はオードブル、メインディッシュ、デザートの3種類を調理。味や見た目、調理時間など約60項目にも及ぶ審査基準で評価された。常に隣に審査員がおり、普段とは違う環境に戸惑ったという。そのため、午前中は練習時よりも大幅に調理が遅れた。それでも休憩時間を挟んだ午後からは「とにかく完成させる」と気持ちを入れ直し、巻き返した。国際大会への抱負を聞くと「自分の力を出し切りたい」と真剣な表情だ。
○…群馬県伊勢崎市出身。小学校高学年の時に母親の手伝いで初めて料理をし、楽しさを知った。専門学生の時には全国から集まった学生約1500人が腕を競い合う大会に出場。しかし、残念ながら予選敗退。「技能五輪の全国大会に出場が決まった時、今度こそ出るからには手ぶらじゃ帰れないと思った」と大会を振り返る。
○…技能五輪の全国大会で入賞者を多数輩出する横浜ロイヤルパークホテルに魅力を感じ、昨年4月に入社。一人暮らしも始めた。満員電車は慣れるまで苦労したというが、横浜に来て楽しみは増えた。「行ったことの無い店でウインドウショッピングしているのが好き」と料理人の時とは違う表情を見せた。
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