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聖マリアンナ医科大学病院 看護専門相談員に聞く 第5回 認知症、家族の関わりかた
聖マリアンナ医科大学病院(区内菅生)で外来相談を担当する専門・認定看護師らに聞いていく。今月は認知症について。
「認知症者への対応は、進行度合いで異なるため在宅介護のご家族は悩んだりストレスを感じるケースが多いです」と崎山美香さん。今日から始められる対応策や心構えはあるのだろうか。
「心構えとしては段階をおった対応が大切です。いきなり全てを改善しようと思うとストレスに感じます。危険度が高かったり一番困っているものから解決していこうと考え、焦らず一歩一歩前進していきましょう」
また、日々の対応では「不安を取り除いてあげることがポイント」と五島さん。とかく認知症者は不安や猜疑心が増す傾向がある。これは過去の経験や思考が原因。払拭するには介護側の対応を変化させる必要があるという。
例えば、相手がいなくなると、「どこに行ったの?」と動揺する認知症者の場合、「一緒に歩いてあげたり安心させてあげると症状が緩和します」。正直に伝えると混乱してしまう認知症者には、ときに演技することも大切だという。
進行が進むと在宅介護の限界が見えて施設に入所という選択肢もある。「責任放棄ではないかと自責の念にかられる方も多いですが、離れたほうが関係が良くなることも。今はたくさんの相談機関がありますので活用してみてください」
■認知症看護相談――患者や家族の介護・生活相談支援など。対象は神経精神科外来患者とその家族。第1(火)と第3(水)。午前10時から午後4時まで。1相談、30分1500円。詳細は同医大病院【電話】044・977・8111(代表)まで。
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4月26日
4月19日