宮前区の特産品として知られる「宮前梨」が旬を迎えた。今年は十分な雨が降ったことに加え、7月に入ってから好天に恵まれたことで糖度も実の大きさも上々。栽培する区内7園では1日前後から直売を開始している。
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県の名産100選、川崎農産ブランド「かわさきそだち」にも選ばれる川崎産の梨。その1つの「宮前梨」は、昭和30年代に有馬で栽培が始まり、栽培技術の向上や「幸水」「豊水」といった人気品種の登場、「もぎたて、直売」でファンを増やしてきた。
現在は有馬、土橋、小台、野川にある7園と中原区の2園で栽培。「宮前梨組合」を組織し、味はもちろん安全な宮前梨の提供を目指している。
区内野川で「川名梨園」を営む川名徹さん(39)は「今年は雨がしっかり降ったことに加えてここ最近の暑さで育成は順調。サイズ、甘みともに上々のでき」と話す。
同梨園では「幸水」「豊水」「あきづき」「二十世紀梨」「新高」の5種を栽培している。強い甘みとみずみずしさが特徴の「幸水」は収穫・直売がすでに始まっており、8月下旬頃まで楽しめる。新高と豊水を交配させ、幸水を掛け合わせた「あきづき」も甘くシャキシャキとした食感で人気急上昇中だ。川名さんは「大切に育て上げた梨を楽しみにしてくれている方がいるのが本当に嬉しい。多くの方に食べていただければ」と笑顔で話す。
各梨園でも生育の早い幸水が今月1日前後からすでに直売所に並んでいる。品種によっては9月下旬から10月上旬まで楽しめる。予約や地方発送も可能。
なお、8月19日と9月4日には市農業技術支援センター(多摩区菅仙谷3の17の1)を会場に品評会も行われる。
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