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宮前区版 公開:2015年5月29日 エリアトップへ

区内菅生和楽グループ「昇」 信玄欅(けやき)・大太鼓の「叩き手」に 6月にお披露目イベント

社会

公開:2015年5月29日

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製造中の太鼓を前にほほ笑む田中代表(左)と牛山社長
製造中の太鼓を前にほほ笑む田中代表(左)と牛山社長

 区内を拠点に全国で活動をしている津軽三味線と和太鼓の演奏グループ和楽会「昇」(田中昇代表)に、戦国時代の名将、武田信玄ゆかりのケヤキを使った大太鼓が託された。長野県の太鼓店との縁がきっかけ。6月にはお披露目イベントが開かれる。

 託された大太鼓は長野市の長沼神社(長沼忠行宮司)の本殿脇にあった樹齢約450年のケヤキを使って作られたもの。このケヤキは武田信玄が同神社の神殿を再建した際に、記念として自ら植えたものと伝えられている。しかし2013年、老朽化のため惜しまれながらも伐採、地元の材木店に眠っていた。

 このケヤキを太鼓として復活させたのが「昇」と縁のあった同県飯田市の牛山太鼓店(牛山武胤社長)。保管されていた信玄ゆかりのケヤキを目にすると、その堂々とした風格を活かしたいと神社に太鼓を作ることを提案。神社側にとっても大切にしてきたケヤキを失ったと感じていただけに、この提案は願ってもないことだったという。「人々の心に響く太鼓に生まれ変わるのなら」と同神社の長沼宮司は快諾した。

 しかし、叩き手がいなければ太鼓も意味がない。そこで、協力を要請したのが以前から親交のあった区内菅生に拠点を置く「昇」。同グループのメンバーはしばしば牛山太鼓店を訪れ大太鼓を叩いていた。その迫力ある演奏が牛山社長の心に残っていた。牛山社長の申し出に「昇」の田中代表の否はなかった。「信玄ゆかりの御神木を使用した貴重な太鼓。大切に使っていきたい」と受け入れた。

 通常大太鼓の胴体部分は継ぎ合わせで作るが、このケヤキは直径が1・5メートルあったため、幹の中央に穴をあける「くり抜き胴」と呼ばれる手法で作られた。これほどの大きさは貴重だという。

 同グループではお披露目イベントを6月13日、かながわアートホール(横浜市保土ヶ谷区花見台4の2)で開催する。午後12時30分開演(正午開場)。入場は無料。当日は太鼓の体験(正午〜)や会員有志による和太鼓・津軽三味線の演奏が楽しめる。席に限りがあるため事前申し込みが必要。

 申込み・詳細は【電話】044・872・9502へ。

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