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高齢者ドライバー 認知症リスク把握を 専門病院福井院長に聞く

社会

掲載号:2016年12月2日号

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福井俊哉院長
福井俊哉院長

 全国で高齢者ドライバーによる事故が相次ぎ、認知症が疑われる例もある中、川崎市内唯一の認知症専門病院、かわさき記念病院の福井俊哉院長に高齢者ドライバーの危険性や認知症の傾向などについて聞いた。

 宮前区でも今年に入り65歳以上のドライバーによる人身事故がすでに76件発生している(11月28日現在)。件数としては横ばいだが、他区と比べて高齢者の運転免許証保有率が高く、発生件数も多い傾向にある。

 「認知症の状態になると注意力や、空間の認知能力、実行機能が低下する」と福井院長。

 その表れとして▽信号を見落とす▽ガソリンが減っていても気が付かずガス欠を起こす▽ブレーキの掛け方が唐突になる▽自分と物との距離がつかみにくくなり、車をよくこする▽目的地を通り過ぎてしまったりする-が見られるという。

 福井院長は「単なるミスである場合もあると思うが、頻度が高くなったら年齢のせいと軽く考えず、周囲が声をかけ相談することが大切です。少しでもおかしいなと思ったら専門医に相談してください」と話す。

 認知症の中でも運転の危険度が高いものとして、前頭側頭型認知症、アルツハイマー型認知症、レビー小体型認知症の3種類をあげた。

 特に、前頭側頭型認知症は初期症状として、性格が自己中心的になる傾向があり大きな事故につながりやすい。こうした症状を持つドライバーは事故を起こしても事故自体を気にしないため、救助をせずひき逃げに至ることも多い。この場合、とにかく入院させることが本人や周囲のためにも必要だという。

 また、「認知症が疑われている事故の中には実はてんかんが原因となっている場合もある」と福井院長は話す。

 高齢者ドライバーだから認知症だったのではないかと決め付けるのではなく、症状が認知症にみられる日常的なものなのか、てんかんの発作的なものなのかを見極めることが必要となってくる。てんかんと診断されたら主治医の指示に従って運転を控えるか的確に判断することが大切だという。

 さらに、福井院長は超高齢社会の中、「無理に運転免許証を返納させたり、運転に制限を設けたりすることで、交通過疎地域で暮らす人々の生活の足を奪うことになってはいけない」と言及。高齢者が運転をやめても不自由のない暮らしができるような周囲のサポートが必要と指摘した。

 一方、宮前警察署によると、運転免許証の自主返納件数は9月が57件、10月が64件と前の月より10件増加し、11月は23日時点ですでに10月の件数を超えている。

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