発疹や発熱などの症状を伴う手足口病の患者数が増加している。宮前区内では6月17日〜23日の期間に定点当たりの患者数が6・83人となり流行発生警報基準値(定点あたり5・00人)を超えた。川崎市は予防の徹底と脱水への注意を呼び掛けている。
市によると、市内の小児科37施設(定点)で定期的に実施している感染症の発生状況の調査の結果、手足口病の患者数が急激に増加しているという。
6月17日〜23日の市内の手足口病の患者報告数は定点あたり4・57人。6月3日〜9日の1・00人から急増した。
特に、宮前区と川崎区の定点当たりの患者報告数が、それぞれ6・83人、10・60人と流行発生警報基準値を超えており、市内の複数の保育園では集団発生も確認されている。
例年、6月頃から徐々に増え、ピークは7月中旬になる傾向。2015年、17年に流行し、昨年は落ち着いていたが、今年は流行年の傾向に類似しているため、今後も患者数が増えることが予想されるという。
手足口病は3日から5日間の潜伏期間があり、手足と口の中に水膨れができる感染症。特別な治療は必要としないが、口内の発疹が痛みを伴い、水分や食事を摂ることが困難になる場合があるため、脱水症状への注意が必要だ。
患者のおよそ9割は6歳以下の乳幼児。ほとんどの場合は軽症で済むが、38℃前後の発熱を伴うケースもあり、まれに髄膜炎や急性脳症を合併する恐れがある。
経口、飛沫、接触のいずれでも感染するため、市健康福祉局保健所感染症対策課では、流水と石鹸での十分な手洗いや、手拭タオルの共用を避けること、オムツ交換等の際の排泄物の適切な処理による予防を呼びかけている。
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