鷺沼駅周辺に移転する新しい市民館と図書館を整備するにあたり、区民の意見を聴くワークショップが9月と10月に開催された。参加者らが出し合った意見やアイデアは、基本計画案に盛り込まれる予定だ。一方、参加者からは「区民の意見はどこまで計画に反映されるのか」との声もあがる。市教育委員会担当者は「どのように検討したか見えるよう、検討していきたい」としている。
ワークショップ(以下WS)は「みんなでつくる、あたらしい宮前市民館・図書館アイデアWS」と題し、9月7日に宮前市民館で、10月5日に土橋小学校で行われた。両日とも一般公募と無作為抽出された区民、のべ85人が参加した。
新市民館と図書館に引き継ぎたいこと・期待すること、アイデアを話し合い「人を繋ぐコンシェルジュがいたらいい」、「自由な空間づくりをしてほしい」などの意見が出された。市教育委員会担当者は「意見をまとめて、できる限り基本計画に反映していきたい」と話す。
今年度末に策定予定の基本計画案は、市民館と図書館まとめて一つ。同計画では機能や施設整備の基本方針を定めるとしている。WSで出た意見は、市民代表や専門家からなる専門部会、庁内調整会議等を経て、基本計画案に盛り込まれる。
「今回出た意見がどれだけ計画に反映されるのか。前回の移転のWSの時も全然見えなかった」。当日参加した区内在住の男性からの意見だ。これに対し市教育委員会担当者は「都度情報発信し、区民により見えるよう対応を検討していきたい」としている。
今後は区民祭でパネル展示し意見を募り、WSで出たアイデアと合わせウェブサイトで公開。基本計画案のパブリックコメントのほか、個別質問にも対応していくという。
基本計画策定後は、2020〜21年度に施設の概要が明記される基本設計を策定。同時期に詳細な仕様を実施設計で策定する。25〜26年度には工事を完了し供用開始する予定。市担当者は「運営などのソフト面にも、幅広く意見を活かしていきたい」と話している。
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