宮前区版 掲載号:2020年2月21日号 エリアトップへ

橘官衙遺跡群 整備計画、1年繰り下げ 文化庁の助言受け

文化

掲載号:2020年2月21日号

  • LINE
  • hatena
整備のイメージ図
整備のイメージ図

 川崎市は市内初の国史跡に指定されている橘樹官衙(たちばなかんが)遺跡群の整備計画の一部見直しを、2月7日に公表した。建物復元のための調査に想定以上の時間を要することが明らかとなったため、計画策定時よりスケジュールを1年繰り下げて整備を進める。

 整備計画では、建物復元整備と史跡公園の基本設計を2019年度、保存整備工事を21年度に行うとしていたが、それぞれ1年繰り下げる。

 文化庁との事前打ち合わせで「全国的に事例のない時代の建物の復元を行うため、歴史的根拠を明確にする事前準備に時間を要する」と助言を受けたため。市教育委員会担当者は「復元されれば7世紀後半の建物として全国初となる」と話す。

 建物復元整備は23年度、公園整備は22年度中に完了予定。24年度には供用を開始する予定だ。

 影向寺重文・史跡保存会の柴原裕会長は「整備の遅れは残念だが、川崎市の宝ともいえる史跡なので、しっかり調査して整備を進めてほしい」と話す。

市内初の国史跡歴史体感する場に

 橘樹官衙遺跡群は、古代武蔵国橘樹郡の役所跡である「橘樹郡家(たちばなぐうけ)跡」=高津区千年=と古代寺院跡の「影向寺(ようごうじ)遺跡」=宮前区野川本町=で構成される。全国で発見されている郡衙跡(役所跡)は約60カ所あるが、郡寺とともに発見されるケースは珍しく「地方官衙の経過を辿れる希少な遺跡」として15年3月に市内初の国史跡に指定された。

 市は同遺跡群を将来にわたり保存し、広く周知していくため17年度に「保存活用計画」、18年度に「整備基本計画」を策定。建物の復元や、市民の学習や憩いの場となる「史跡公園」の整備などが盛り込まれている。

 市は「地域住民の交流の場としての利用とともに、歴史を体感できる場となるよう整備する」としている。柴原会長は「整備されればさらに注目され保存、管理は重要となる。これまで同様注力したい」と話した。

宮前区版のトップニュース最新6

新制度に相談急増

川崎市中小融資

新制度に相談急増 社会

コロナ窓口、半月で875件

3月27日号

思い受け継ぎ45周年

菅生こども文化センター

思い受け継ぎ45周年 社会

開館時の児童、担い手に

3月27日号

国文化財に正式登録

二ヶ領用水

国文化財に正式登録 社会

川崎市 案内板新設へ補助金申請

3月20日号

ベトナム企業と業務提携

サギヌマSC(スイミングクラブ)

ベトナム企業と業務提携 社会

プール貸与で進出拍車

3月20日号

延命地蔵、区内9軒巡る

延命地蔵、区内9軒巡る 文化

子の健康願う風習で

3月13日号

親の会10団体で新組織

不登校・ひきこもり

親の会10団体で新組織 社会

冊子発行、「語る場」提供へ

3月13日号

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 3月27日0:00更新

  • 3月20日0:00更新

  • 3月13日0:00更新

宮前区版のあっとほーむデスク一覧へ

最近よく読まれている記事

コラム一覧へ

宮前区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2020年3月27日号

お問い合わせ

外部リンク