国土交通省は3月19日、横断歩道や交差点上に停車するなどの危険なバス停留所を発表。危険度は高い順にABCの3段階に分けられ、最も危険なA判定は宮前区内にはなかったものの、B判定は7カ所、C判定は1カ所あることが分かった。これを受け今後、関係行政機関と連携し対策を行う。
区内では8カ所が危険なバス停として判定された。国が主体となって、バス停留所の実態把握と安全性確保を目的に、2019年末から全国各地で行われた調査によるもの。神奈川県は今年1月22日時点で、732カ所が危険なバス停として報告されている。対策が必要とされるバス停を抽出し、危険性の高い順にABCの3段階に分類。Aは過去3年以内にバスが要因となる人身事故が発生、または停車したバスが横断歩道にかかる停留所。Bは停車したバスが交差点にかかる、または横断歩道の前後5メートルの範囲に停車したバスがかかる停留所。Cは交差点の前後5メートルの範囲に停車したバスがかかる、またはそれ以外の危険性があると判断された停留所が該当した。
関係機関が対応へ
神奈川県内で、A判定の停留所は27カ所、B判定は370カ所、C判定は335カ所で川崎市内にA判定の停留所はなかった。
18年に横浜市西区の交差点で、女子児童が車にはねられ死亡した事故が発生。横断歩道をふさいで止まったバスを、児童が避けて横断したため起こった事故で、バス停の設置位置が問題となっており、今回の全国調査が行われた。
結果を受け、調査を行った関東運輸支局の担当者は「危険な場所から対応するが、関係機関との調整があるためすべての停留所をすぐに改善するのは難しい」と話す。
今後は県警やバス事業者と連携しながら、安全上優先すべきと判断したバス停周辺のガードレール設置や、注意喚起看板設などの対策を行う予定。
宮前区版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|