神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
宮前区版 公開:2011年6月3日 エリアトップへ

風しん患者 市内で増加 5月30日現在で8件「早めの予防接種を」

公開:2011年6月3日

  • LINE
  • hatena

 川崎市内での風しん患者の届出件数が増加しており、5月30日現在での届出は8件と、08年のデータ収集開始以降で最も多くなっている。市では予防接種を促すなど注意を呼びかけている。

 風しんは、風しんウィルスにより起きる感染症で患者の飛まつ(唾液のしぶき)などによって他人にうつるという。潜伏期間は約2〜3週間。主な症状は発しんや発熱、リンパ節の腫れが挙げられる。

 市内の届出件数は08年が3件、09年1件、10年3件。今年は5月30日現在ですでに8件となっており、医療機関すべてが報告するようになった08年以降で最多となった。市では今年増加した原因は不明としている。

予防接種歴「不明」半数以上

 年代別で見ると、10歳未満が1人、10代が3人で、30代以上が4人。成人がかかると期間が長い上、重い関節痛になることもある。8人の中で予防接種を「2回接種した」という人はおらず、5人は「不明」だった。市健康福祉局では「抗体があるかないかは検査で分かる。予防接種を二度受けることで防止できるので、そうでない場合は意識を持ってほしい」と話している。

 公費負担による予防接種制度では麻しん風しん混合ワクチン(MR)の2回接種を推奨しており、市では09年度の予防接種率が国より低かったことをうけ勧奨を強化。個別通知に加え、接種していない人には再度通知し呼びかけた。その結果10年度の速報値では09年度で低かった第3期、第4期の接種率が上昇した(上記表)。

妊婦は要注意

 妊娠初期の女性が風しんにかかると胎児もウィルスに感染し、難聴や白内障、発達の遅れなどの障がいを持った子どもが産まれる可能性があるという(先天性風しん症候群)。

 同局では「妊娠予定がある人や家族は早めの接種を。接種しておらず妊娠した場合は、人ごみなど感染しやすい場所への外出を避けることが必要。うがい、手洗いの徹底も効果的」と話す。※妊娠中は予防接種を受けることはできない。
 

宮前区版のトップニュース最新6

飛鳥時代の倉庫復元

橘樹官衙遺跡群

飛鳥時代の倉庫復元

「歴史公園」来月オープン

4月26日

多摩川に「モトスマリモ」

国内2例目

多摩川に「モトスマリモ」

河原の石から数年で発生

4月26日

使いやすく大幅増補

川崎市

使いやすく大幅増補

おくやみガイドブック

4月19日

「川崎の町名」改訂版発行

日本地名研究所

「川崎の町名」改訂版発行

新たな「由来」などを反映

4月19日

菅生に大型リユース拠点

菅生に大型リユース拠点

官民連携でごみ削減へ

4月12日

仲間と歌いつなぐエール

能登半島地震復興ソング

仲間と歌いつなぐエール

市長や市議も「個人」で参加

4月12日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 4月26日0:00更新

  • 4月19日0:00更新

  • 4月5日0:00更新

宮前区版のあっとほーむデスク一覧へ

コラム一覧へ

宮前区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月29日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook