市バス運行ミス 「まず半減目指す」 答申受け、交通局が対策まとめる
相次いだ経路誤り等の運行ミスを減らそうと昨年11月に発足した改善委員会の答申を受け、川崎市交通局では、ミス防止対策をこのほどまとめた。同局では運行確認の徹底や意識改革の継続等に取り組むとし、来年度の目標に「運行ミス半減」を挙げた。
昨年11月に設置された「川崎市交通局バス運行管理に係る改善委員会」では学識経験者や民間バス事業の実務経験者、交通心理学者らがミスの発生状況や要因、防止対策について検証。さらに営業所長、運転手からの意見聴取を行い、3月9日、今後取り組むべき方向について交通局に答申した。委員会の答申を受け交通局は、答申書に基づいて見直した運行ミス防止対策をまとめ、12日に発表した。「それまでの対策と委員会の答申を入れ、メリハリある対策を打ち出した」と話すのは川崎市交通局自動車部長、三柴信雄さん。
新規に導入した対策は▼運行経路の確認や復唱の徹底▼注意喚起放送と案内放送の声質を変える等の車内案内システムの更新▼グループワーク研修による運転手同士の情報共有化▼運行ミス等の発生抑止に成果があった取り組みの評価システムづくり―など。
このほか、運行ミスの公表については、現在は発生案件毎に直後に行っているが、運転手に過剰なプレッシャーを与えることで運行ミスを誘発しないよう、ミスの傾向や対策を総括し一括して翌年度に発表する。
防止対策の実施について、三柴さんは「市民に不安を与えないよう、しっかりとした運行体制を築き、来年度は(今年度と比べ)ミス半減、20件以内を目指したい」とコメントした。
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4月26日
4月19日