団地集会所で日本語指導 ボランティアの大島さん
市営有馬第2団地(荒宏会長・約570世帯)の集会所で、同団地に住むインドネシア人2家族に日本語を教える活動が行われている。教えるのは、区内在住で15年前から中原市民館を中心に日本語ボランティアとして活動する大島とみ子さん。活動は家族が帰国する2月まで続く予定だ。
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「”あとろ”じゃないよ、”うしろ”だよ」。地元の市立小学校に通うライサ・アデリアさん(8)の音読を聞き、漢字の読み違いを優しく指導する大島さんは、日本語を教えるボランティア団体「せかいじん」の代表を務めている。
インドネシアからの家族は、おととし来日。当初は中原市民館に通って大島さんらボランティアに日本語の指導を受けていたが母親の事情で通えなくなったことで、家族の住む市営有馬第2団地周辺で指導場所を探したところ、自治会から集会所の使用許可を得た。通常、外部講師が教える習い事は有料だが、同団地自治会の荒宏会長は「家族は団地内の住民。ボランティア活動という点と、日本語を話せればコミュニケーションもとりやすいので使用許可した」と話す。
指導は週一回、1時間30分ほど。同集会所のほか、昨年から、隣接するアリーノの利用も可能となった。2家族の帰国にあわせて2月頃で終了予定だが、「区内では宮前市民館に日本語教室があるものの、同団地周辺からのアクセスが悪く、通いたくても通えないのが現状。指導できる場所があれば今後も周辺に住む外国人を対象に活動を続けていきたい」と話している。
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4月26日
4月19日