認知症予防に地域の力を 土橋カフェが1周年
地域交流を認知症の予防に役立てようと毎月1回、土橋町内会(柴原忠男会長)が開催する「土橋カフェ」が1周年を迎えた。地域住民が主体となって、認知症の人や高齢者を地域で支える土壌作りの好例となっている。
1周年を記念して3日に行われた土橋カフェには、およそ85人が参加したほか、野本紀子区長、ベッキーママのデミーさん、かわさき記念病院の高橋正彦医師も訪れた。
「土橋カフェ」は認知症の人や一人暮らしの高齢者にコミュニケーションの場を提供し、認知症予防につなげようと設置された集いの場。毎月第1水曜日に土橋会館(土橋2の13の2)で開かれ、認知症の人とその家族、地域住民、医師などの専門職が集まり、参加者同士で自由に話したり、医師やケアマネージャーにその場で相談ができる。
カフェの主な内容は、お茶やコーヒーを飲みながら自由に話をするほか、健康や医療、福祉についての知識を得ることができる30分程度の講話や歌を歌うなどのレクリエーション。参加者が退屈しないように、毎回講話やレクリエーションの内容を変えているという。
柴原会長は「始めた当初は参加者も30人程だったが、その都度レクリエーションや講話の内容について反省会を重ねてきた。今では常に60人以上の人が参加するようになって、毎回みなさん楽しそうに過ごしてくれていて嬉しい」と話した。昨年9月のスタートから、のべ約700人が参加しているという。
運営に携わるレストア川崎地域包括支援センターの明石光子センター長は「認知症の方々と一緒に活動し、実際に触れ合うことができる場所なので、認知症の根本的な理解につながると思う。その場で専門職への相談もできるので、より多くの方に参加してほしい」と話した。
当日参加した佐々木伸子さん(70)は「みんなで自由にお喋りできるので、毎回楽しみにしている」と話した。
区内では今後、犬蔵地区でカフェの開催を予定している。
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4月26日
4月19日