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地域医療への取組みを紐解く 第10回 患者の協力が「安心の医療」につながる 聖マリアンナ医科大学病院
聖マリアンナ医科大学病院(区内菅生)が目指す『地域に根差した医療』への取組みを紐解いていく。
今回は「医療安全管理室」について。医療事故の発生・再発を防ぎ、質の高い医療を提供するための環境整備をおこなう同管理室。定期的な研修の実施や、各部署からの報告を基にマニュアルを作成し、遵守されているかの確認・指導などでリスク管理に務める。
医療事故の事例で特に多いのが、転倒による骨折や薬剤関係の事故だという。清水弘之室長は「これらの医療事故は医療従事者だけでは防ぎきれないのが現状です。患者様ご自身とご家族の協力が必要」と話す。
例えば、転倒防止に関しては、入院時の履き物はスリッパを避け、かかとのある靴を選ぶ、家で転倒したことがある人はその旨を主治医に伝えるなど、些細なことが事故防止につながる。
また、薬剤関係の事故において最も恐いのが薬の取り違え。処方箋を受けとった際に医療者と一緒に患者自身も内容の確認をすることが大切だという。清水室長は「医師が診察の度に患者様のお名前を確認するのは取り違えが起こらないようにするためです。診察の際、お名前を名乗っていただくことも医療事故の防止やスムーズな診察につながります」と話す。受診の際にあらかじめ気になる症状をメモしたり、医師の説明を記録しておくのもおすすめだという。
医師や放射線技師、薬剤師、看護師など職種間で連携をとりながらリスク管理を進める同管理室では、『チーム医療』を目指している。「患者様もご家族もチームの一員。安全で安心な医療の提供のためにもぜひ、協力をお願いします」
■同医大病院医療安全管理室―【電話】044・977・8111(内線6484)
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4月26日
4月19日