国土交通省が今月発表した2015年1月1日時点での公示地価によると、川崎市の平均価格は、工業地・商業地・住宅地ともに上昇。宮前区も、住宅地、商業地とも価格は上昇している。
地価公示は、都市およびその周辺の地域で標準地を選定し正常な価格を公示することで、一般の土地取引に対して指標を与えるもの。
今回発表されたデータでは、全国平均の商業地は7年ぶりに下落が止まり横ばいに。また、住宅地も下落は続いているものの5年連続でその幅は縮小。特に東京、大阪、名古屋の三大都市圏は、商業地、住宅地ともに2年連続でアップした。
神奈川県は、住宅地が前年0・6%増から今回0・4%増、商業地が同様に前年の1・5%増から1・4%増と、上昇はしているが、上昇率は鈍化傾向にある。
一方、川崎市で見ると、工業地、商業地、住宅地のいずれも前年から価格は上昇。工業地の平均価格は1平方メートルあたり13万5400円(前年13万3000円)で、前年からの変動率は1・7%(前年同)で横ばい。商業地は同62万8600円(60万5700円)だが、変動率は2・8%(3・4%)でダウン。消費税率の引き上げや建築費の高騰が影響したとみられている。また、住宅地も同25万2800円(24万9500円)と上がったが、変動率は1・1%(1・4%)とダウン。こちらは相次ぐマンション建設による供給過剰懸念が働いたとみられている。
宮前区では、商業地の平均価格は40万3000円(39万1000円)、変動率は3・2%(2・8%)といずれも上昇。住宅地の価格は24万4300円(24万1400円)で上昇したが、変動率は1・1%(1・4%)と下がった。
同区内の標準地で1平方メートルあたりの価格が一番高いのは、「小台1丁目18番7外」で、75万5000円(変動率2・7%)。同地は鷺沼駅前の商業地域だ。次いで「土橋3丁目20番9」(鷺沼駅近くの中規模一般住宅が多い住宅地域)の38万4000円(0・0%)、「土橋4丁目3番6」(鷺沼駅近くの中層マンションが並ぶ住宅地域)の37万3000円(3・0%)となっている。
また、前年から変動率が一番高かったのは、「有馬4丁目4番3(鷺沼駅近くの路線商業地域)で4・4%(28万2000円)、次いで3・2%の「宮崎1丁目12番34外」(宮崎台駅近くの一般住宅・マンション混在の住宅地域、31万8000円)となっている。
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