今春設立した宮前区内初の中学生野球クラブチーム「川崎宮前ドリームス」=石倉周監督(28)=が、本格的に活動をスタートさせた。石倉監督らが地元の野球仲間とともに立ち上げたが、部員数はまだ4人。全国制覇した経験とネットワークを糧に、大きな夢と白球を子どもたちと追っていく。
石倉監督らは、区内初となる中学生野球のクラブチーム「川崎宮前ドリームス」を設立。昨年12月に区内で少年野球に関わる人たちにあいさつ回りを済ませ、新年の体験会には初回から50人が集まった。しかしコロナ禍のため体験会はおろか練習もできないまま、緊急事態宣言解除後にようやく本格始動した。
文武両道めざす
小学生チームの子どもも受け入れ、二子第1球場や日本精工グラウンドなどで金土日曜と祝日に練習。他の平日2日は筋力トレーニングと、教員免許を持つ監督自ら勉強も教える。「野球と勉強のバランスも大事。進路の選択肢が広がるといい。またグラウンドの上だけだと師弟関係になってしまうが、互いに一人の人間としてつきあえる関係も構築できる」と石倉監督は利点を挙げる。
応援続々と
市内外で少年野球の指導にあたってきた石倉監督。声掛けにすぐに応じたのが、少年野球選抜チームのコーチをしていた高橋直樹コーチ(28)=犬蔵出身。中学時代に日本一に2度輝いた青葉緑東シニアで、ともに汗を流した盟友だ。高橋さんの指導したチームの後輩や高橋さんの大学時のチームメイトなども続々と集まった。支援は続き、中学や大人の草野球チームに交じっての練習試合も行っている。
高橋コーチは「部員数は4人と少ないが、だからこそできる事もある」と前向き。一人ひとりにきめ細かな指導が行き渡る。指導法は子どもたちが惑う事のないよう全員で共有。練習の意味と目的を、子どもに分かるよう説明を徹底する。指導陣は練習法について夜中まで議論を交わすこともあるという。
『目標は日本一、目的は人材育成』をチームで掲げる。石倉監督は「一生懸命に挑戦した事はいつか必ず財産になる」と話す。まずは来春に部員増員、その先の夢へと邁進する。=中面に関連記事・人物風土記
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