総務大臣表彰を受けた行政相談委員の片山治郎さん(77)=菅生在住=が4月28日、宮前区役所を訪れ、南昭子区長に総務大臣表彰受賞を報告した。南区長は片山さんを「区の宝」と評し、片山さんは「とても名誉なこと。ありがたい」と感謝の気持ちを述べた。
片山さんは昨年11月に総務大臣表彰を受賞。行政相談60周年の記念式典に合わせて表彰式が行われる予定だったが、コロナの影響で中止となり、代替案として区長訪問が行われた。
当日、片山さんとともに訪問した神奈川行政評価事務所の坂井憲一郎所長は「片山さんは傾聴力に秀でており、労をいとわず活発に活動している。県全域をけん引し模範となっている」と推薦理由を伝えた。また行政相談委員全体の活動にも触れ、「所属するのは全国で約5000人と、他団体に比べ少なく守備範囲は広い。後進の育成にも期待したい」と期待を寄せた。
南区長は「区民の困りごとなどの橋渡しとして活躍してくださっており、宮前区の宝。健康にご留意しつつ活動を」とねぎらった。片山さんは「恐縮だが、大変光栄で名誉なこと。活動を続けながら後進の育成に努めたい」と語った。
困りごとの橋渡し
行政相談委員は総務大臣から委嘱された民間有識者。宮前区内には3人が活動しており、片山さんは向丘地区唯一の相談委員として、2009年から活動。「最高裁国民審査の衆議院選と期日前投票日との統一」や「郵政民営化」、「植栽の枝が伸びて見えない信号の改善」など、行政に関する苦情や仕組み、手続きに関する問い合わせなどの相談を受け、解決のための助言や関係機関に通知するなど、無報酬で活動している。
区役所では毎月第3水曜日の午後1時から4時に定例相談所を開催している((問)【電話】044・856・3132)。
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