宮前図書館で、オーストリア・ザルツブルク市とドイツ・リューベック市との友好都市提携30周年を記念した企画展が1日から始まった。市と連携し、関連書籍のほか両市を紹介するパネルや写真も展示。同館の舟田彰館長は「時節を捉えた情報発信をしていきたい」と意欲を語っている。
企画展は、両市に関連する図書『サウンド・オブ・ミュージックの世界―トラップ一家の歩んだ道』や『モーツァルトとナチス―第三帝国による芸術の歪曲』、『ちいさなカフカ』など約80冊を集めた。交流の経過をパネルにした展示のほか、旧市街が世界遺産に登録されている両市から届けられた写真約20点も掲示し、美しい街並みを見ることもできる。8月31日まで。
今年4月、福田紀彦市長がザルツブルク市長と友好都市提携30周年を記念して、親書の交換を行ったことがきっかけ。報道発表を目にした舟田館長が市総務企画局に提案し実現した。初日には同局職員が図書館職員らとともに写真を掲示。「市民の皆さまに、少しでも親しんでもらえれば」と期待を寄せる。
両市とも、工業都市、港湾都市として川崎市と似ていることから1992年に友好都市提携を締結。ザルツブルク市は古くからヨーロッパの交易路の中心として栄えた。モーツァルトの生誕地でもある。リューベック市はバルト海に面する海運・商業・工業の要衝都市。小説家トーマス・マンの生誕地で文化芸術施設も多い。
企画が続々
同館では、同時に熱中症(〜14日)と課題図書(〜31日)に関する企画展示も同時開催しており、関連図書とチラシも配架。舟田館長は「企画展を行うことで新たな本と出会えるチャンスが生まれる。本という媒体を通じて、情報発信するのが私たちの役目。学びの支援や交流の場づくり、地域資源を生かした読書普及活動推進、時節を捉えた情報発信をしていきたい」と思いを語った。
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