水上バイク競技の全日本大会でシリーズチャンピオンに輝いた 横山 亜土夢(あとむ)さん 土橋在住 17歳
名に恥じぬ夢 目指す
○…260キロほどの船舶をハンドルと身体のバランスで操作する水上バイク。最大時速100キロ以上で水面を走り、旋回技術とスピードで戦うレースに打ち込んでいる。ジェットスキーを操り、最年少ながらAクラスの年間チャンピオンになった。快挙には「まずは嬉しいけれど、内容には満足できなかった試合も多い」。胸中に悔いも残るが、「来年もまた1位を目指していきたい」と闘志を燃やす。
○…父の影響で幼少からジェットスキーに夢中。初めて一人で乗ったのは10歳の頃、「面白い乗り物だな」と思ったのを覚えている。アメリカの大会にも参戦したが思い描いた結果は残せず。国内では船舶免許を取得した昨年から大会に参戦し、すぐに頭角を現した。角度の緩いコーナーでスピードを落とさずに突入できるのが持ち味。誰も前にいない先頭で、開けた水面を前にスピードを出して走っているのが好きな瞬間だ。
○…土橋小、宮前平中を卒業。「得意科目は体育」と言い切るように、常に体を動かすことが得意だった。現在は県立川崎北高に通う3年生。サッカー部に所属し、平日は足腰を強化してきた。祖母がよく聞いていたことから、カラオケでは昭和歌謡を歌うことも。最近の活躍には「家族みんな喜んでくれる」と力になっている。
○…「鉄腕アトムのように強くて優しい子に、そしてアメリカンドリームを掴んでほしい」という思いで父が付けた名前。将来の夢は、アメリカで開催される大会を制し、世界チャンピオンになることだ。日に焼けた顔でまっすぐ見つめ「名前の通りに叶えられたら」と語る。ジェットスキーの師匠からかけられた「自分を見失うな」の言葉を胸に、今日も水上で練習に励む。
|
|
|
|
|
|
11月1日
10月25日