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宮前区版 公開:2018年9月21日 エリアトップへ

初山 わらじづくりの伝統継承 獅子舞の文化、後世に

文化

公開:2018年9月21日

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わらじづくりを指導する矢澤さん(左)
わらじづくりを指導する矢澤さん(左)

 神奈川県の無形民俗文化財に指定されている初山の獅子舞。菅生神社例大祭の奉納で履くためのわらじづくりが9月11日と12日、初山会館で行われた。初山獅子舞保存会は初めて、舞子を担う子どもたちにわらじのつくり方を伝授した。

 江戸時代初期には既に存在していたとされる「初山の獅子舞」は、川崎市内では3つしかない県指定の無形民俗文化財。10月第一日曜日の菅生神社例大祭で奉納されている。

 獅子舞は、前日の宵宮でも披露するが素足で舞う。わらじを履くのは例大祭の当日のみ。初山会館から菅生神社までの道中をわらじで歩き、境内で獅子舞を奉納するのが習わしだ。

 初山獅子舞保存会の会長を務める矢澤博孝さん(74)によると、手づくりのわらじが復活したのは20年ほど前。それまでは既製品を購入していた。わらじを編むのは、地域の大人たちの仕事で、舞子の子どもたちのために編み、作りためている。

 わらじづくりが行われたのは3年ぶり。現在の舞子4人とその母親、保存会メンバーが初山会館に集合し、2日間にわたり夜7時から2時間かけて取り組んだ。

 保存会が指導し、舞子が自らわらじを編むのは初の試みという。矢澤さんは「子どもたちに地域の農耕文化、物を大切にするという考え方を伝えたかった」と話す。材料には地元・飛森谷戸の田んぼで収穫したわらも使用。子どもたちは、わらをよることから始め、苦戦しながら編んでいた。

 舞子の1人で菅生小6年の田部玄周くん(11)は「地域の人が昔から作ってくれていたけれど、その大変さが分かったので、より感謝したい。良い経験をさせてもらいました」と話した。

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