来年1月2日、3日に行われる第94回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)で、桜美林大学の田部幹也選手が関東学生連合チームにエントリーされた。出場すれば同大の選手として初の箱根駅伝ランナーとなる。一方、前回大会で総合順位8位の成績を残し今大会へのシード権を得ている法政大学は本選に向け順調に調整中。それぞれに話を聞いた。
4年生が引退し、新しい体制となった桜美林大学陸上部。新キャプテンには田部選手が選ばれた。「練習でもレースでも期待通りの走りをしてくれる。信頼の厚い選手です」と福永勝彦コーチ。
田部選手は10月の箱根駅伝予選会で20Km60分46秒の好タイムで走り、「関東学生連合チーム」16人に選出された。11月に行われた10000m記録挑戦会には、その16人が参加し、田部選手は10位でフィニッシュ。予選会の成績と総合し順位は6位となり本選出場に一歩近づいた。
箱根駅伝予選会後、「気を緩めない、ケガをしない」ことを心がけてきた。「自分の特徴はペースが落ちないこと」と自己分析する。本選では「キツイ場面でも狙ったタイムを刻めるように体調を仕上げていきたい。目標は区間一桁」と抱負を語る。家族や友人、仲間たちの期待の大きさも感じている。「多くの人に『がんばれよ』と声を掛けられます。桜美林大のユニフォームが初めて箱根駅伝を走るんですね。来年はみんなで走れるようにがんばってきたい」と話していた。
法政大も順調
相原町にキャンパスを構える法政大学は、予選会を勝ち上がって出場した前大会で8位に入賞し、シード権を獲得した。連続出場となる今大会では、1つ上の7位入賞を目指す。
12月12日、同大グラウンドで調整を行う選手らを見ていた坪田智夫駅伝監督は「いつになく順調な仕上がりで来ています。昨年よりもスケールアップした姿を見せられそう。チーム目標は7位ですが、それより上に行けるかも」と話し、「もともと多くないのですが、エントリーの16人を選ぶのに苦労しました」と振り返った。外れた選手たちも昨年なら充分メンバーに選ばれてもおかしくないというほど、チームの底上げができている。
11月末から12月初旬にかけて千葉県で合宿を行った選手たち。坪田監督は、期待する選手に前大会で6区を走った2年の佐藤敏也選手と8区の青木涼真選手の名前をあげた。「2人とも他校のエース級と互角以上で渡り合えると思う。エースの坂東(悠汰選手3年)を筆頭に、2・3年生が中心のチーム。大会までの残りの期間、体調管理や気持ちの準備を怠らず、万全な態勢で臨みたい」と力を込めた。「OBや市民の方々が応援してくれるのをひしひしと感じます。期待に添える走りをして応えたい」
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