1966年に創立し、50年以上にわたり幼児教育・保育に携わる学校法人神蔵学園が運営する町田こばと幼稚園(神蔵聖子園長)は3月17日、主体的な学びや思考判断力を育てる「国際バカロレア」(IB)のうち、3〜12歳を対象としたプログラム(PYP)の認定園に決まった。
IBは国際バカロレア機構(本部/スイス・ジュネーブ)が提供する国際的な教育プログラム。未来に向けた問題解決力を持ち、国際的に通用する創造的な人材育成を目指すもので、現在世界150以上の国・地域において約5000校が認定されている。
町田こばと幼稚園では、「多様な経験を通して、未来を生き抜く力を育むこと」という教育理念が、IBの「探求型授業」によりグローバル人材を育成するという理念と一致すると、2016年9月に申請。一般的なインターナショナルスクールなどを除く、学校教育法第1条に規定されている「一条校」としては全国で3園目、都内では初のPYP認定となった。
自らの力で考え実践グローバルな視野
PYPのカリキュラムは「私たちは誰なのか」「どのような場所と時間にいるのか」「どのように自分を表現するか」「世界はどのような仕組みになっているか」「私たちは自分たちをどう組織しているのか」「この地球を共有するということ」という教科の枠を超えて取り組む6つのテーマと、「言語・社会・算数・芸術・理科・体育」の6教科を学習することを基準としている。
認定を受け、神蔵かおる副園長は「各国からの留学生との交流や英語教育だけでなく、海外インターンの学生たちと組み、インドのスラム街の子たちへの寄付を通して、その際の映像を見ながら貧困の問題を学習するなど、国際社会における華やかな面だけでない取り組みも加味されたと思います」と話す。さらに「候補園になった2年間で、明らかに子どもたちの姿勢が変わってきたと保護者の方からも言われます。より一層子どもたち主体の学びを設計し、多様な文化の尊重と精神を通じて、より良い世界を築くことに貢献する探究心・知識・思いやりに富んだ若者の育成を目指します」と力を込めた。
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