「被爆アオギリ」を通じて命の尊さや平和の大切さを伝える「アオギリ祭りin町田」が7月16日(土)・17日(日)・18日(月・祝)の3日間、野津田町の農村伝道神学校内に建てられた「浮輪寮」で初開催される。主催は映画・音楽・出版を通して国際社会の平和づくりに貢献する事業展開を行う(株)ミューズの里(野津田町/中村里美代表)。参加費無料。
被爆アオギリは1945年8月6日に広島に投下された原爆で被爆した樹木。熱線と爆風を受けた側の幹は焼け焦げたが、その傷口を覆い包むように成長。反対側の幹から芽を吹き、その芽を見た多くの被爆者たちが生きる希望を得たといわれる。その後、大切に守られ現在では広島市が二世の苗を育て、日本全国に送り、公園や学校などで植樹が広がっている。今回の祭りの会場となる農村伝道神学校内の浮輪寮にも3月、開寮を記念して被爆アオギリ二世が植樹された。同校は1954年の洞爺丸事故で自分の救命胴衣を日本人青年に与えて亡くなったカナダ人宣教師・ストーン牧師が創立した学校だ。
これまでは(株)ミューズの里の事務所に植樹されたアオギリの前でスタッフのみでささやかに行われてきた同祭り。今回、大々的に開催するきっかけとなったのは事務所の近所に住み、多くの受賞歴を持つ画家の木村巴さんとの出会いだという。木村さんの描く平和への思いが強い作品に共感した中村さんが、ぜひ多くの人に広めたいと開催を決めた。期間中は木村さんの絵画展のほか、映画監督で歌手でもある中村さんが製作した映画『アオギリにたくして』の上映や、同社の副代表でギタリストの伊藤茂利さんと共に、歌と語りでヒロシマ・ナガサキを伝える「いのちの音色」ライブ、浮輪寮の寮主や市内在住の被爆者らによる講演・ライブなどを開催。また地元芸術家の作品や地域の野菜、グッズなどの販売も。室内プログラムは感染症予防のために定員20人の予約制。申込み・問合せはミューズの里【電話】070・5568・8204へ。
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