甚大な被害をもたらした石川県・能登半島地震の発生から、もうすぐ1カ月。町田市内からの支援が進んでいる=中面に関連記事。
町田市は5日、石阪丈一市長を本部長とする支援対策本部を設置。市庁舎1階の総合受付や各地域の市民センター、中央図書館など、15カ所に義援金箱を設け、日本赤十字社を通じて、被災地に支援を送る体制を整えた(12月27日まで)。2月8日(木)からの6日間には、避難所で住民の健康・衛生管理などに取り組む保健師らを派遣する予定で、医師や看護師などで構成される災害派遣医療チーム(町田市民病院DMAT)は東京都の要請を受け、先ごろ3日間、被災地の医療機関などの支援にあたった。
市内団体も動いている。東京町田・中ロータリークラブ(川島敏徳会長)は27日(土)・28日(日)に町田駅前で被災地への義援金を集める募金活動を予定。若手経営者らで構成される町田青年会議所(JC)は先日、町田駅前で被災地支援のための募金を呼びかけた。「地元からできることをしたいと考えた。支援物資の輸送も実施している」とJC担当者は話す。
音楽の力で
一方、音楽の力を支援につなげようとするカフェもある。小山ヶ丘のギャラリーカフェ「アルル。」は2月3日(土)・4日(日)、能登半島地震緊急支援とするコンサートを開く。石川県出身のアーティストらを招き、イベントによる収益は寄付する計画という。
企画した同店プロデューサーで石川県出身の杉浦美代子さんは「以前起こった能登地震の応援コンサートを元々開いていた。今回、イベントを企画すると同調し多くの方が協力を申し出てくれた」と話し、店内で現在開催中の「新春・干支展」でも募金箱を設置し、「そのなかには石川出身である7人の作家の作品が出展されている。28日まで。立ち寄ってもらいたい」と話している。