奉仕団体「東京町田・中ロータリークラブ」(川島敏徳会長)がサツマイモづくりを就労支援の場にしようと取り組みを進めている。「さつまいもプロジェクト町田」と名づけ、畑や育てる仕組みを模索。収穫したものはいずれ加工品として販売したい考えもあるという。
「よく取れた」「素人でもつくることができるんだ」――。木曽西に借りた畑で昨秋行われたプロジェクト2年目のサツマイモ収穫。農業未経験のクラブメンバーらがおよそ1年間をかけて育ててきた。当日は就労支援施設から障害者も参加し、収穫した2種類、約200本のサツマイモを前に笑顔が広がった。
プロジェクトを担当するクラブの若林章喜さんは「みんなで畑づくり、苗植え、水やりと育ててきた。収穫したものは今回、町田市社会福祉協議会に寄付した。良い経験になった」と微笑む。
21年に企画
企画が生まれたのは2021年。ロータリークラブとして、障害者支援ができないかと考えた際、農業経験者でなくても、比較的容易に耕作できる「サツマイモを生かした事業はどうか」という声があがり、クラブのプロジェクトとして進めていくことが決まったという。
1年目は畑探しから始まり、未経験者でも無理なく耕作できる仕組みを模索。2年目につなげてきたといい、「10年計画で行っていく。サツマイモの収穫量を増やしながら、取り組みを具体化させていければ。この活動が障害のある方の働く環境の充実につながればと考えている」と若林さん。収穫したものを干し芋や焼き芋など、加工品にして販売し、事業所の運営費にまわしていく考えもあるという。「それが町田の名産品になれば理想です」
期待の声も
活動への期待の声は少なくない。昨秋、取り組みに参加した就労支援を行う事業所「森公房」(忠生)の担当者は「障害者の働き場が広がる。町田市内に就労支援の場は多いが、雇用契約を結ぶA型と呼ばれる事業所は無くなってしまった。今後に期待している」と話している。
![]() 畑に集まったクラブメンバーら
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