2015年の幕開けにあたり、大和商工会議所の宮東悠会頭にインタビューした。
――明けましておめでとうございます。まずは昨年を振り返っていただき、どんな年だったでしょうか。
「昨年は大和商工会議所にとって創立20周年の節目を迎えた年でした。さまざまな記念事業を実施するなかで、「出張!なんでも鑑定団in大和」では柏木学園の学園長に大変協力をしていただきました。お借りした体育館に1200人が訪れるという盛況ぶりでした」
――会頭ご自身と大和商工会議所との関わりは?
「会頭といってもまだ1年です。昨年11月でやっと就任1年になりました。その前には副会頭や商業部会長などを。商工会議所とは前身の商工会からですから40年来になります。この会館を造る頃からのメンバーです。当時、私は4坪ほどのお店から始め、自動ドアを付けようとして融資を受けに商工会に行ったのです。長いつきあいになりますね」
――商工会議所といっても一般の人にはあまり馴染みがないのですが。
「商工会議所は経済団体、経営者の団体です。一般の方には簿記などの検定試験をやっているところといったイメージかもしれません。商工会議所の一番のメリットは『交流の場がある』ということです。個人や企業の関係なく顔を合わせることができるので、そこから商取引が生まれることもある。知り合いもできていく。人間同士が知り合わなければ何もできません。そのきっかけづくりの場になっているということです」
――『会員だから安心できる。会員であるだけでも信用になる』ということもありますね。
「商工会議所はそこが原点だと思っています。半世紀前はどうだったでしょうか。我々は相手を信用できるのだろうか? といった不信の時代を乗り越えてきています。お互いに顔が見えるということは、とても大切なことなのです」
――大和商工会議所を取り巻く現状や課題などはいかがでしょうか
「大和市もさがみロボット産業特区に加わりました。その関係の介護医療関係、製造業などがこれからいいのでないでしょうか。圏央道や綾瀬スマートインターチェンジ、2016年完成の大和駅東側第4地区の公益施設、リニアモーターカー等の話題もあり、県央は注目を集めています。一方で、市内産業の基盤である商業や工業の衰退化が問われています。いま一度、工業が盛んであった頃の原点に立ち戻ることが必要ではないかと思っています」
――大和商工会議所が主催する昨年から始まった『まちゼミ』が人気を博していますね。また、市内飲食店による『ちょい呑み』企画も知名度が上がってきていますね。
「まちゼミはお店のプロが教えてくれる講座ということもあり、市民の皆様の人気を集めています。第3回が2月1日から始まりますのでぜひご利用ください。ちょい呑みは、若い人達に人気がありますね。いろんな組織に入っていく…。人の中に入らなくてはいけないと思いますね。大和商工会議所は厚木基地とのビジネスマッチング事業も始めました。言葉の壁を乗り越えるお手伝いなどのバックアップをしていくものです」
――今後、力を入れたいことは何でしょうか
「創業者の支援をやっていきたいですね。50年前はみんなベンチャーだった。それがいまは2代目になってきている。そういう意味では創業意欲がなくなってきています。創業意欲がなければまちは活性しません。私だって40数年前はベンチャーでこのまちに流れてきた。助けてあげられるのは商工会議所、そういうことをやっていきたいですね」
――昨年10月に臨時議員総会を開き、老朽化している現会館建て替えの代替として、旧県税事務所の取得が決まりましたね。新会館に向けての展望をお聞かせください。
「新会館の位置づけや使い勝手をよくするにはどうしたらいいかを検討する特別委員会を設置し、その内容を常議員会に提案していきます。今回の取得により、打ち合わせスペースなどを確保することができ、より充実した相談体制も整えていくことができます。いいアイデアをどんどん出していってほしいですね。新会館が未来の市内産業の振興発展を担う拠点となることを確信しております」
――最後に会頭が考える今年のキーワードは?
「各種団体との連携強化です。特に、行政とのパイプをもっと太くしていければと考えています」
―有難うございました。
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