大和版 掲載号:2019年3月1日号
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地域で育む未来の介護人材 柏木学園高のボランティア活動

社会

 部活の中で続けたボランティア活動が、生徒に介護方面への進学を決意させた。人材不足が叫ばれる介護業界の「金の卵」は行政・学校・施設のバックアップで育まれた。

 柏木学園の短歌書道部(濱谷美代子顧問)が介護施設のボランティアを始めたのは今から約10年前。市民活動センターから「ボランティア活動をしてくれる高校生を探している」との依頼がきっかけだ。

 当時、学園内のボランティア活動を担当していた濱谷教諭は「それならば」と学校の了解を得て、同部の部員を連れ、学校が休みの土曜日を中心に、依頼のあった高齢者施設の訪問を開始した。老人ホームでの慰問は、生徒たちの部活動の成果披露の貴重な場にもなり、行政、施設、そして学校すべてにメリットがあった

 短歌書道部は、短歌、書道に加え、詩吟、詩舞を融合させた芸道を学ぶ部活で、「文化部の甲子園」といわれる全国高校総合文化祭にも出場している”強豪”だ。

 部員の一人、矢崎拓巳君(3年)は、入学直後の部活動紹介で、老人ホームにボランティアに行っているという短歌書道部に「ビビっときた」という。部の雰囲気も良かったことから入部。濱谷教諭の勧めもあり詩吟を始め、ボランティアには1年生から参加。普段はもちろん、試験前や体調不良の生徒が出た時など人数が少ない時は、積極的に参加を買って出た。

 祖父母世代の施設利用者と会話を楽しんだり、囲碁・将棋の相手をしたりするうち、自然と傾聴の仕方や車いすの操作法など高齢者や障害者の目線で接する方法を習得。「彼らのために役に立ちたい」との思いが募るようになった。

 先輩から紹介された「社会福祉士」という仕事。矢崎君は運命を感じた。4月から田園調布学園大学の社会福祉学部に進学。将来は社会福祉士をめざし、介護施設を裏から支えたいと夢を語る。

 「進学後もボランティアに来ていいですか?」。鶴間のデイサービス施設で、嬉しそうに語る矢崎君。春からは制服を脱ぎ捨て、伝道者として後輩たちにその姿を見せつける。

詩吟を披露する矢崎君
詩吟を披露する矢崎君

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