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厚木医師会すこやか通信(32)

大切な目を守るために

厚木医師会 松倉 修司
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 今回は失明の原因としてどんな病気が多いのか解説したいと思います。

 日本では(2002年身体障害者新規交付者の調査)【1】緑内障【2】糖尿病性網膜症【3】加齢性黄斑変性症【4】網膜色素変性症【5】視神経委縮・網脈絡膜委縮【6】白内障【7】高度近視、と続きます。以前(1990年)の統計と比べ、緑内障が1位になり、糖尿病性網膜症と順位が逆転しました。

 緑内障の増加は、検診や製薬会社のキャンペーン等により発見数が増えただけで、患者数が増加したのではない可能性があります。日本人では40歳代で約2%の人が罹患(りかん)し、加齢とともに増加して70歳代以上では8%にもなり、未だに未治療(未発見)の人が多いことが分かっています。日本のある地方の調査で、発見された緑内障の90%の人は自分が緑内障であることを知らないでいたそうです。

 順位を下げた糖尿病性網膜症は、治療法の進歩により未然に失明を予防できるようになりましたが、絶対数は減ったわけではなく油断できません。糖尿病と言われている方は定期的に眼科受診をお勧めします。白内障は手術の安全性が高まり大きく順位を下げました。

順位を上げた病気で加齢性黄斑変性症は、1990年の圏外から2002年では3位に急上昇しました。実は、欧米では失明原因の1位です。加齢性黄斑変性症の危険因子には、喫煙、高血圧、心臓病、紫外線、緑黄色野菜の不足などが有ります。食生活の欧米化がわが国でもこの病気を増加させたと考えられています。現在は、光線力学療法(PDT)や抗VEGF療法という新しい治療法が開発され、早期であれば進行を食い止められるようになりました。 片目ずつ調べて変視症(ゆがんで見える)があればその可能性があります。早期に眼科受診をお勧めします。

 現在も進行すると治すことの困難な眼科疾患は多いため、自分自身で目を守るという自覚を持ち、発見の機会となる健康診断などを積極的に利用しましょう。少なくとも年一回、定期検診を受けましょう。
 

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