横内謙介の劇場シアター談義 ―12―
今、何を蓄えるか
猿之助さんのスーパー歌舞伎などで仕事をさせて頂いた、ミュージシャンの加藤和彦さんは、奥さまの作詞家・安井かずみさんと優雅な生活をやり尽くしたことで知られている。雑誌の取材で訪れたフランスで、用意された四つ星ホテルが気に入らず、ギャラの倍の自腹を切って、最高級ホテルに移ったという伝説など、こだわりの贅沢話があまた語り継がれている。
夫婦ともに時代の寵児でお金持ちだったから、出来たことだけど、それでも年に2回、お金に糸目を付けずに世界の高級リゾートを巡って過ごすバカンスの後は、スッカラカンだったよと、生前、誰もが愛してやまなかった加藤スマイルで語ってくれた。
ふたりの合言葉は「人生を楽しむための出費は惜しまずに。体験と思い出に値崩れはないのだから」というものだったそうだ。
セッセと貯め込んでも、株は上がらず資産も目減りするばかりの当節、取り入れてみる価値のある考え方ではないだろうか。
旅の体験、劇場で得る喜び、お洒落の楽しみ、そういうことが人生のオマケではなく、財産なんだと、みんなが思うようになったら、我が国は変わる、と思いませんか?
劇作家・横内謙介
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4月19日