中小事業主・起業をめざす人へ 第4話 ボトムアップによる整理・整頓の進め方 NPOあつぎみらい21 河西 良宗
中小企業経営者の悩み/整理整頓活動が継続しないなぜ整理整頓なのか
整理・整頓が目指すゴールは、工場の経営と人・組織の同時成長を狙うことです。整理整頓はそのための手法の一つにすぎません。生産性を向上させ、今よりも多く稼ぐ、多く利益を出すきっかけをこの活動を通じてつかむことです。
結果的に以下の効果が期待できます。
・職場がすっきりする、綺麗になる
・活動を通じて社内コミュニケーションがよくなる
・改善のための気づきが醸成される
整理整頓の実施ポイント
(1)マネジメントがキー
経営者が確固たる信念を持って整理整頓が会社の土台であることを継続して説き続けること及び従業員が勇気をもって改善を進言することが鍵となります。
(2)タブー、例外は設けない
社長、工場長の指示で購入した生産資材であっても不要なものは不要として例外を設けずに廃棄することが肝要です。
(3)モデルで実施する
やる気のあるリーダの職場を先行実施させ、他の職場との温度差を生じさせます。これにより競争心が芽生え、全社活動として進めやすいことになります。
改善指摘型から計画改善型へ
現場パトロールで不具合を指摘しそれに対して改善する「改善指摘型」が一般的に実施されています。しかしこのやり方では、言われたからやるという受け身の姿勢から脱皮できず、いつの間にかトーンダウンした活動に陥ります。
そこでの提案は、部門計画を基にした「計画改善型」に変革させ、継続的改善を図るようにします。例えば3S推進会議に年間計画を提案し、その実施確認を月に一度、パトロールで確認します。自分達の計画、実行に対してのパトロール指摘であれば自らの課題として取組みやすいのではないでしょうか。
自らが決めたゴールに向けて自らが取組む活動に移行させることです。
以上、現場指導の実際から得たものを紹介しました。
筆者/河西 良宗(元気な中小企業応援隊代表、相模共同受注グループSpace246会長)※あつぎみらい21コラム「経営講座」より
☆このコーナーは中小企業診断士を中心に、県央地域の振興のために活動している団体「NPOあつぎみらい21」の協力による短期連載です。
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4月19日