厚木・愛川・清川版 掲載号:2019年8月2日号 エリアトップへ

若年性認知症の啓発と支援活動に奔走する 幸田(こうだ) 裕介さん 厚木市南町在住 44歳

掲載号:2019年8月2日号

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一期一会の精神で

 ○…若年性認知症の当事者と家族を対象に情報交換や課題解決に取り組むカフェを開催するプロジェクト「そらとうみとたいようと」の会のリーダーを務める。メンバーは7人。取り組みのきっかけとなったのは、同プロジェクトの母体である(株)ミューみどりの丘が運営するデイサービスに50代で発症した若年性認知症の人の利用が続いたことから。認知症は高齢者の病気と思われがちだが、若年層(65歳以下)での発症もある。当事者はまだ若く、働き盛り、外見も健常者と変わらず元気だ。この病気に対する社会的な認知度はまだ低く、当事者はもとより、家族や支援者らも多くの課題を抱えている。

 ○…「こういう方たちにどう対応すればいいのか、自分たちももっと勉強しなければ」とみどりの丘のスタッフ有志がボランティアで立ち上げた。その取り組みが評価され、昨年10月には「かながわ福祉サービス大賞」の優秀賞にも選ばれた。カフェはこれまで9回開催。市内企業のサポートもあり、当事者やその家族が悩みや思いを打ち明け、共有する場として、丁寧で真摯な活動に支援の輪も広がっている。

 ○…現在、民間福祉施設みどりの丘のデイサービス部門の統括責任者。もともとは技術者。20年以上ものづくりに携わってきた。モノに向き合う孤独な時を経て人との絆を求めた。30代後半での転職。面接で受け入れてくれた施設長や「やってみたら」と背中を押してくれた妻には「感謝しかない」と話す。技術者としての経験は、データに基づく介護に役立っている。信条は「一期一会」。「今日、施設を利用してくれた方に最良で最高の一日を終えてもらいたい」と言葉をかみしめる。「認知症になっても今まで通りの生活ができる、そんな地域を実現したい」――。

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