4月1日付けで厚木市立病院の救急センター長に就任した 澤本 徹さん 厚木市七沢出身 52歳
故郷の安全を守る
○…「救急体制を強化して、分け隔てなく患者さんを受け入れられるように貢献していきたい」。厚木市内の二次救急機関のひとつ厚木市立病院の課題となっていた常勤医師の不足を解決すため、東海大学医学部付属病院から救急センター長として派遣された。生まれ故郷となる厚木、「縁があって地元のために働ける。やりがいを感じます」と話す。
○…厚木市七沢生まれ。市立病院の前身となる県立病院で産声を上げた。厚木高校を卒業し、大学の理工学部で学ぶもしっくりとこない日々。看護師だった母の姿と、子どもの頃に通っていた病院の医師の姿に、本当の自分のなりたい姿が医師だと気づき、旭川医大へ。卒業後は神奈川へ戻り、研修医として小田原市立病院へ。「幅広く患者さんを診れるようになりたい」との思いから、東海大学医学部付属病院で救急医となった。「当時は救急医のドラマも多かったので影響されたのかも」と笑う。
○…日本救急医学会専門医・指導医、日本集中治療学会専門医、日本DMAT隊員などを務める忙しい日々。「最初は何もできなかったが、鍛えられ、成長して今があります」と話す。過去にはDMATとして新幹線火災などにも出場したことも。「現場に行くだけでなく、残って病院を守ることも大切な役割。今後も積極的に参加すると共に、地域医療も守りたい」と力強く話した。
○…中学で野球、高校でサッカー、大学でラグビーとスポーツ好き。コロナ禍で始めたキャンプは家族と過ごす大切な時間のひとつ。最近ではゴルフを始め、奥さんとラウンドもするという。非常勤医師をしながら家事を担ってくれる奥さんに感謝しつつ、「皿洗いは自分の仕事。料理も少しだけ」と笑った。
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